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ローマ人の物語 (8) 危機と克服
 
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ローマ人の物語 (8) 危機と克服 [単行本]

塩野 七生
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

繰り広げられる意味なき争い、無惨な三皇帝の末路―帝国再生のため、時代は「健全な常識人」を求めていた。塩野七生が書下ろす、刺激あふれる物語、第八弾。

内容(「MARC」データベースより)

繰り広げられる意味なき争い、無惨な三皇帝の末路。帝国再生のため、時代は「健全な常識人」を求めていた―。皇帝ネロの死にはじまってトライアヌスが登場するまでの三十年たらずの時代を描く。

登録情報

  • 単行本: 379ページ
  • 出版社: 新潮社 (1999/09)
  • ISBN-10: 4103096179
  • ISBN-13: 978-4103096177
  • 発売日: 1999/09
  • 商品の寸法: 20.4 x 15.4 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
皇帝ネロの後、当面の混乱期はあったものの、適切なリーダーをかつぎ出して、事態を収拾したローマ人。強いリーダーシップをとれるトップがいず、国民がしらけている混乱期の状況は、今の日本と非常に似ています。ここで、日本がヴェシパシアヌスのような皇帝を見つけて、五賢帝の時代へ突入できるか・・。いくら機能していないとはいえ、適切なリーダーを探しだせる能力は日本の国会よりも、ローマの元老院の方が高かったのでしょう。

塩野さんの作品は、小説としてのおもしろさに加え、作家の目でさまざまな古文書・資料を研究しして、私たちにもわかりやすいように歴史の説明がされています。客観的なようでいながら、著者の思い入れが各地に散りばめられいる(このシリーズの4巻・5巻、カエサルの記!述を読めばほとんど恋愛感情に近い思いで記述されてます・・)ところが、同じ女性として歴史小説をおもしろく読めるところでしょう。

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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ぷりうす トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
暴君で有名なネロ自殺後の大混乱と五賢帝までの期間、「あと一歩間違えればローマ最後の年」となったかもしれない危機を、「お弁当箱のような顔をした好々爺」ヴェスパニアヌス(表紙の人)とその息子たちはいかに乗りきったのか?

1年に3人も皇帝が変わり、内乱で国は乱れ、辺境では蛮族が攻め寄せ、属州は反乱に立つ。国民は、政争に明け暮れる政治に無関心・・・と、まさに世紀末的な状況を迎えたローマ。カエサルのような天才はもはや得られない中で、凡人皇帝たちの悪戦苦闘する姿が描かれます。

史上、あまり有名でない皇帝たちですが、それぞれの人間性や政治手法が丁寧に叙述されていますので、彼らの長所も短所も含め、ある意味ほほえましい気持ちで楽しめました。これも塩野さんの皇帝たちへの愛ゆえでしょうか(さんざんけなしもしていますが)。

花を取るか実を取るか?危機の乗り切り方も人それぞれ。ですが、結局ローマを救ったのは、「寛容」というローマらしさなのでした。危機にあってこそ原点に帰り、当たり前のことを当たり前にやる。今までシリーズを読んできた方には非常に納得し、かつ、ためになる教訓を与えてくれます。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 絢爛なるユリウス・クラウディウス朝と光輝ある五賢帝時代に挟まれ、危うくローマが滅びるところだった「四皇帝の年」から始まって、取り立てて目立つところのないフラウィウス家の統治を経て、五賢帝の初めネルウァに至る本書の覆う範囲は、谷間の時代であると言ってもよいのではないでしょうか。本書の内容は平穏化への緩やかな移行の過程であり、ヴェスビウス火山の大噴火すら“大事件”になる様な安定へ向かう時代であります。しかし、本書を一読するなら、目を引く大事件が減っていくことが、決してこの時代の指導者たちの努力を無用にしている訳ではないことが分かるはずです。この時代に今、私達が古代ローマの象徴のように捉えているコロッセウムが完成したことが象徴するように、最もローマが完成されていたとされる最盛期への布石が着実に打たれて行ったのは、この時代なのです。著者がティベリウスからウェスパシアヌスへ、そして五賢帝へと連なる指導者の人脈を指摘されるように、この時代の着実な仕事が人類の最も幸福だった時代を顕現させたことを記憶に留める事は、本当に歴史を動かしているのが華々しい偉業ではないことを理解する上で重要なことでしょう。そして、このような立場は著者がこのシリーズを通して繰り返し語る骨子なのです。その点、表紙はウェスパシアヌスですが、本書の主人公はドミティアヌスなのではないでしょうか。暴君に名を連ね、人格攻撃に晒される彼を著者はとても暖かく描いているのが印象的です。それはおそらく、英雄的な冒険や壮大な偉業で殊更に名を上げようとせず、慇懃で偽善的な態度で人を誑かす事のできない実務的で素直な人柄と施政にローマ人を見たからでしょう。「皇帝の境遇とは哀れなもの。陰謀を発見しても、殺されなければ、信じてもらえない」、こんな愚痴を言わずには居れない愚直な暴君の人知れぬ努力に留意することもまた、ローマ繁栄の理解に有用です。
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