前753年、一人の若者ロムルスと彼に従う3千人のラテン人によりローマは建国された。7代続く王政の下で国家としての形態をローマは整えてゆくが、前509年、共和政へ移行。その後、成文法制定のために先進国ギリシアへ視察団を派遣する。ローマ人は絶頂期のギリシアに何を見たのか 。比類なき大帝国を築きあげた古代ローマ。その一千年にわたる興亡の物語がいま幕を開ける。
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34 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ハードカバー版を持っている人にも,
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レビュー対象商品: ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫) (文庫)
ハードカバー版はかなりの大きさであるので、この洒落た文庫本は携帯に最適である。 文庫独自のデザインと筆者からの冒頭の一文は、 ハードカバーをお持ちの方にもおすすめしたい。 建国の父ロムロスから始まる物語は、 その後の巨大なローマ帝国への萌芽を含んでいるのが興味深い。 歴史を知らずともこの物語から入っていけば良い。 なお、キリスト教を背景に持つ欧米の歴史学者と違い、 塩野氏は日本人の精神文化である多神教を肯定する立場である。 そして作家らしく学者にはない想像力も発揮する。 それらが多神教ローマに好意的でかつ魅力的な物語になった ひとつの要因だろうと思う。
74 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ハードカバー版との違い,
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レビュー対象商品: ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫) (文庫)
私はこの本をハードカバー版と文庫本番の両方を持っている。両者の違いは何か。分冊になっている、本の体裁が違う点はもちろん、1番大きな違いは、文庫本版でだけ読める、その冒頭の、感動的な「『ローマ人の物語』の文庫本化に際しての、著者から読者にあてた長い手紙」という小文の存在であろう。私が知らなかった文庫本という形式の出版の歴史そのものから説き始めて、文庫本化に望む作者としての矜持を示してくれる。この小文を読めるだけでも、この文庫本版ローマ人の物語(1)は買う価値があると思う。本文の内容については、既に多くのReviewerが書いている通り、すばらしいものであり、まさに巻を置くことあたわずの境地に多くの人を引き込んでくれるものと確信するが、ここではこれから「ローマ人の物語」を読み始める人のために、「『ローマ人の物語』の文庫本化に際しての、著者から読書にあてた長い手紙」の存在を指摘させていただいた。
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
肯定的な人間観がよい,
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レビュー対象商品: ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫) (文庫)
以前から気になっていたシリーズだが、ついにこの「ローマ人の物語」を読みはじめている。もともと、歴史には疎い方で、特に世界史のことはごく基本的なことも知らない。大事だとわかっていても、勉強のようにつまらなく感じてしまうのであった。ところが、この塩野七生氏の著作は文句なしにおもしろく読める。基礎知識がなくても、わかりやすい。そして、人間や社会の本質を理解する上で実にためになる知恵がつまっているのである。おもしろい理由のひとつは、人間のひとりひとりに焦点をあてて丁寧に描かれていることだろう。そして、その見方が肯定的なのがよい。 現在シリーズの半分ほど読んだところだが、どの巻も粒ぞろいで退屈することなく読みすすめられている。
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