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ローマ人の物語〈43〉ローマ世界の終焉〈下〉 (新潮文庫)
 
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ローマ人の物語〈43〉ローマ世界の終焉〈下〉 (新潮文庫) [文庫]

塩野 七生
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

西ローマ帝国の皇帝位を廃したオドアケルののち、テオドリック、テオダトゥスと、ゴート族の有力者がイタリア王を名乗り、統治を開始した。これに対して、東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌスはヴァンダル族の支配する北アフリカ、続いてイタリアへと侵攻した。しかし、この17年にも及ぶ東西の攻防のいずこにも、ローマ人の姿はない。ローマ人はもはや地中海世界の主役ではなかったのである。空前絶後の世界帝国は、消え果ててしまったのだ。

登録情報

  • 文庫: 265ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/8/28)
  • ISBN-10: 4101181934
  • ISBN-13: 978-4101181936
  • 発売日: 2011/8/28
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
私は文庫版の刊行と同時に本シリーズを読み始め、毎年8月のこの季節を楽しみにしてきましたが、それも最後となりました。
これまで全巻通して3回は読んだでしょうか。史上他に類を見ない偉大な国家ローマにすっかり魅せられ、しまいにはイタリア一人旅を敢行し、フォロ・ロマーノやコロッセオはもちろん、観光客もまばらなアウグストゥスのマウゾレウムやカラカラ帝の大浴場などを見て回ったものです。
今、本シリーズを読み終え、目を閉じれば、この偉大な国家を築き守ってきた、偉大な軍人・政治家・皇帝達が心に甦ってきます。
共和制ローマの礎を築いたルキウス・ユニウス・ブルータス。ローマの改革に燃えたグラックス兄弟。共和制から帝政への路線変更を確実なものとした初代皇帝オクタヴィアヌス・アウグストゥス。ネロ帝後の混乱を収めた「健全な常識人」ヴェスパシアヌス帝。最大版図となった帝国を隈無く巡察して回ったハドリアヌス帝。キリスト教化の波に抗った最後の皇帝ユリアヌス。蛮族の攻勢の前に一人奮闘した、蛮族出身の「最後のローマ人」スティリコ。そして、古代ローマはおろかその後のヨーロッパの有り様まで形作った「ローマ史上唯一の創造的天才」ユリウス・カエサル。必ずしも期待通りの結果を得られなかったリーダー達もいますし、良かれと思っておこなったことが悪い結果をもたらしたリーダー達もいますが、ごく少数の例外を除き国家の安定のために信念を貫いた男達ばかりです。
塩野先生の筆が生き生きと描き出す彼らの話を読むと、首相が毎年のように替わる現在の日本を思い起こさずにいられず、この国には今の世の閉塞感を打破し何か偉大なことをなし得る持続する意思があるのだろうかと考えてしまいます。
私は、日本人の底力を信じています。戦後の日本人は、古代ローマ人も美徳とした勤勉さ、誠実さで経済的な繁栄を遂げました。また、21世紀の今日になっても世界には宗教的な対立を背景にした争いが未だに絶えませんが、八百万の神の住まう国の民である日本人だからこそ、古代ローマ人の宗教的な寛容さも理解できるはずです。日本人と古代ローマ人の共通点が、温泉好きなことだけであっては断じてなりません。
塩野先生は本シリーズを通してローマ人を描くことと同時に、イタリアから日本の読者に向けて国家とは何か、リーダーとは何かを問いかけているように強く感じるのです。
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By TSS トップ500レビュアー
形式:文庫
 単行本は図書館で借りて読んだが、文庫本になって買った読んだ。43巻という巻数は文庫本であってもそれなりに本棚を占有している。
 このローマ人の物語は、言うまでもなく塩野七生の代表作である。ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)あたりは、カエサルの勢いもあり、著者の思い入れも大きいことから、本当にあっという間に読んでしまえる。しかし、最後の巻になると、さすがにローマ帝国そのものに魅力がなくなり、出てくる人物も小型化し、かつ今まで読んだ巻の中のどこかに出てきそうなエピソードになり勢いがなくなる。全巻を通してみれば文句なしに星5つであるが、ローマ人の物語〈38〉キリストの勝利〈上〉 (新潮文庫)あたりからは、正直言って私にとって星4つである。本巻に至っては、買ってから読むまでに半年くらいかかってしまった。巻末のコインの変遷はカラー刷りで時代の変遷が一目でわかり興味深い。
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形式:文庫
亡国の悲劇とは、人材が欠乏するから起るのではなく、人材はいてもそれを使いこなすメカニズムが機能しなくなるから起るのだ―― 一千年に亘るローマ帝国の興亡を描いた塩野七生(ななみ)の大作『ローマ人の物語』(塩野七生著、新潮文庫、全43巻)の掉尾に置かれた「『ローマ人の物語』を書き終えて」の一節である。

『ローマ人の物語』全巻を通じて、塩野の透徹した史観に基づく人間観察は鋭く、興味深い。現代人にとって、必読の書と言えるだろう。

塩野著の『ルネサンスの女たち』の「イザベッラ・デステ」には、こういう一文がある――マントヴァ大使は次のような手紙を(本国の)イザベッラに送った。「(法王の)レオーネ十世は、キツネのように権力をにぎり、ライオンのように治め、イヌのように死んだ」と。
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