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ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉 (新潮文庫)
 
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ローマ人の物語〈40〉キリストの勝利〈下〉 (新潮文庫) [文庫]

塩野 七生
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ユリアヌスは数々の改革を実行したが、その生涯は短く終わる。政策の多くが後継の皇帝たちから無効とされ、ローマのキリスト教科は一層進んだ。そして皇帝テオドシウスがキリスト教を国教と定めるに至り、キリスト教の覇権は決定的となる。ついにローマ帝国はキリスト教に呑み込まれたのだ。この大逆転の背後には、権謀術数に長けたミラノ大司教、アンブロシウスの存在があった。

登録情報

  • 文庫: 151ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/8/28)
  • ISBN-10: 410118190X
  • ISBN-13: 978-4101181905
  • 発売日: 2010/8/28
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
皇帝支配から宗教支配へ。神との共存から神への服従へ。。これにより,旧システムには矛盾が生じ,ローマ帝国が崩壊する。ローマ人にとってのキリストの勝利はローマ帝国の敗北だった。栄枯盛衰もかくあることかと考えさせられた。。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
形式:文庫
 「下」では、キリスト教の国教化を推し進めた高級官僚上がりの抜け目ないミラノ司教アンブロシウスが描かれる。「異教」と「異端」の違い、三位一体派とアリウス派の違い、多神教と一神教を代弁するシンマクスとアンブロシウスの」論戦等々、キリスト教信者でない者にとっても興味を引く話題が尽きない。

 テオドシウス大帝によるキリスト教国教化が388年、その後、大帝の死によるローマ帝国の東西分割が395年、その間の393年はオリンピアの競技会の全廃を決めた年であり、「ギリシャとローマの文明が公式に終焉した年」といわれている。
もっと言うなら、これ以降、カトリックの坊主が皇帝以上の権限を握ることになるのだ。あの中世の「カノッサの屈辱」と同じようなことが既に行われているのだ。

 本書では塩野氏が自身の地獄観も述べており、いよいよローマ帝国最終章へと引き継がれていく。
このレビューは参考になりましたか?
By romarin 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
皇帝テオドシウスが主に実権を握っていた時代、ユリアヌスによる伝来の宗教復興はさっさと元に戻され、キリスト教の優遇が再開された。
それどころか、今まではキリスト教会優遇政策を取っていても一応「全宗教平等」と言っていたのに、とうとうキリスト教以外のものは邪教だということになる。
その「キリスト教国教化」に大きな影響を及ぼした聖人アンブロシウスだが、もともとローマの官僚で、その後司教になったという。
キリスト教会を優遇しつつも自身の洗礼は死の直前まで伸ばした先帝たちと異なって若いうちに洗礼を受けたテオドシウス帝は、
アンブロシウスの影響下に政治を進めていく。ついには、暴動鎮圧の際に罪なき市民を巻き添えにしたという罪の悔悛を求められ、アンブロシウスの前にひざまずくに至る。
そのさまは後世のカノッサの屈辱そのものであった。
王侯貴族より聖職者が上に立つことはどうしても奇妙に感じられてきたが、本書を読んでその理由にもそれとしては納得がいった。
とはいえ、色々な信仰や考え方を許容してきたローマであったのに、「これ以外はダメだ」として他を排斥するようになってしまったのは残念だ。
まだまだキリスト教徒が圧倒的多数という状態にはなっていなかっただろうに、ローマはユピテルを最高神とするのではなくキリスト教を支えとすることにして、
それ以外の宗教に関わる一切を排除していくとは、当時の社会にとっても大きな変化だったのではないか。
しかしあまり見えてこなかったのは、なぜ聖アンブロシウスが、しかも個人的な回心体験ではなく皆からの依頼で司教に転身したといわれるような人が、
そこまで帝国のキリスト教国家化に力を尽くしたのかという点である。
本書の描写からは、アンブロシウスがそこまでする理由がはっきりしない。彼は司教になってみてから篤い信仰に突如目覚めたのであろうか。
それとも、国政に影響を及ぼせる立場を満喫していたのか。
いずれにしても、これで、コンスタンティヌス大帝のキリスト教公認どころの影響ではなくなってしまった。
ローマは一神教世界へと変貌し、帝国の終焉も間近となる。もはや、長年ローマをローマたらしめてきたものはどこにもない。
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ユリアヌスの死、そしてキリスト教の勝利
ユリアヌスが戦場で命を落とし(敵の槍に刺された戦死、とはいえ
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キリスト教は国を乗っ取り、国は滅びへと向かう
いつもながらの「塩野節」で、相変わらず読ませる。... 続きを読む
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聖人の時代
司教アンブロシウス。この人は世界を変えた一人なのかもしれません。対するシンマクスにはもう動かすことができません。しかし、世界はこんなふうに変わっていくのかと冷たい... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: JAZEE BLUE
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