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ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)
 
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ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫) (文庫)

塩野 七生 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

二代皇帝ティベリウスは、隠遁後もカプリからローマ帝国を統治し続け、皇帝としての職責を完璧に全うした。国体は盤石となり、それを受け継いだ幸運な皇帝が、カリグラだった。紀元37年、すべての人に歓迎されて登位した若き皇帝に、元老院は帝国統治の全権を与える。しかし「神になる」ことまでを望んだカリグラは愚政の限りを尽くす――。政治を知らぬ若者を待ち受けていたのは無残な最期だった。


内容(「BOOK」データベースより)

二代皇帝ティベリウスは、後もカプリからローマ帝国を統治し続け、皇帝としての職責を完璧に全うした。国体は盤石となり、それを受け継いだ幸運な皇帝が、カリグラだった。紀元37年、すべての人に歓迎されて登位した若き皇帝に、元老院は帝国統治の全権を与える。しかし「神になる」ことまでを望んだカリグラは愚政の限りを尽くす―。政治を知らぬ若者を待ち受けていたのは無残な最期だった。

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5つ星のうち 5.0 名君ティベリウスと暗愚なカリグラ, 2008/5/17
「カエサルが企画しアウグストゥスが構築した」帝政を確固たるものにしたティベリウス。その死後、皇帝の地位を引き継いだカリグラは、後世、愚帝と評されますが、決して賢くなかった訳ではなく、ティベリウス(とその施策)の不人気の理由を正確に理解し、その反対の(つまり人気を得るための)施策を次々と行います。そして幸か不幸か、それを実現するだけの安定した国家体制と健全な国家財政が残されていました。
廃税、剣闘士試合、戦車競争、海上を馬で渡るというパフォーマンス。財政は破綻し、神君アウグストゥスが使った家具調度品まで競りにかける始末。さらにカリグラは暴走し、先帝たちも望まなかった「神」になることを求めます。そして、暗殺。
「政治とは何かがわかっていない若者が政治をせざるを得ない立場に就いてしまった」不幸。
皇帝就任にあたってゲルマニクスの子供というだけで手放しで喜んだ市民、何の実績もない若者に軍事・政治の全権と「国家の父」の称号まで与えた元老院。彼らはたった2年で手のひらを返すようにカリグラを見放します。カリグラ自身が行った政治のポピュリズムと彼をもてはやした衆愚政治。現代日本にも十分あてはまる示唆を与えてくれているように思います。
ちなみに、本書後半で触れられているユダヤ社会とローマ、ギリシャとの関係についての考察は、ユダヤの特性を理解するのに大変役に立ちます。
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5つ星のうち 5.0 「米と娯楽」, 2005/9/19
 「動かざること山の如し」2代皇帝の印象です。地味で、当時の世論からは不人気のようです。その治世の長さと比すと頁数がすくないことよりそれはよく解ります。

 そして、「パンとサーカス」の時代です。文字通り愚帝として3代皇帝は描かれています。生活と平和を享受された大衆は現代においても変わらないものだと改めて感じさせてくれます。平和-パクスロマーナ-の維持のため絶対権力者を殺害してまで悪政に終止符をうった当時のローマ人の姿勢には感銘をも受けてしまいます。暗殺肯定者ではありませんのであしからず。

 

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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 普通の才覚が権力を握ることの不幸, 2007/8/30
二代目ティベリウスによる、ストイックなまでの政治と死ぬまで庶民の人気取りや評判を全くもって気にしなかった性格、そして自分がやるべき事を正確すぎるほどに把握していた言動。その後、全てが揃った状態で第三代皇帝となるカリグラのあまりの平凡さが目立つ。
国庫にたまった莫大な貯金をたった一年で空っぽにしてしまう奔放なサービス。先代が市民に不評だったことを自分は避けたいという気持ちが彼を逸らせる。
権力の全てを手中にして自分がいかに振舞えるか・・・自ら築き上げたものと、譲られたものでは権力の使い方が大きく違う。
ユダヤ人に対しての考察も見逃せない。キリストへの対処の仕方で後のローマ帝国の基盤が変わっていく。そしてユダヤ人の特殊性や今まで平穏であった各地の属州からも不穏な空気が流れだす。
権力を使うか溺れるか・・・公人と私人のバランスをいかにとるか・・・考えさせられる巻だ
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