この本は本当に色々な読み方が出来る。ローマ歴史の入門書として読む歴史好きの人もいるだろうし リーダーのあり方を読む経営者もいるだろうし、ローマを舞台にした叙事文学を読み取る文学好きもいるかもしれない。但し 小生が一番感じるのは これは確信に満ちた独断だが 著者塩野七生のカエサルに対する熱烈なラブレターである。当代随一のクールで洒落た文章家の彼女にしても 熱情が時として溢れ出すことを止められない部分が散見される。そんな意味で これは 著者が主人公を愛しているという 時代を超えた片思いを描く 純愛文学です。
これほど 色々な読み方が出来る本は知らない。万人受けする一方、これは自分の為に書かれた本ではないかと思わせる。一読を勧めます。