☆どんなジャンルでもこなす職人である、大巨匠ウィリアム・ワイラー監督のロマンティック・ラブストーリーの最高潮と言うべき、爽やかな素晴らしい優れた感動の名作です。今もなお忘れられないこの世界的国民映画の説明はもはや必要ないでしょう。あえて魅力を伝えますと、軽妙で優しさに溢れた穏やかで華麗な展開と完璧で素敵な脚本。驚くほどシンプルで単純愉快な夢のような『おとぎ話』と言えばそれまでだが、緻密に計算し尽くされた的確で非凡な構成、喜劇的な要素もふんだんに盛り込まれたユニークな趣向にも唸らされるし感心させられます。全編ローマロケで撮影されており、観光旅行者のような気分が味わえるのも大きな楽しみの1つでもあります。そして、この映画の一番の大功労者はやはりアン王女を演じたオードリー・ヘプバーンに尽きるでしょう。純粋で美しく気品にあふれ明るい彼女の喜怒哀楽を全体で表現した自然体の演技が、新鮮でありながら純真な感動を生んでいる。時折、見せてくれる可愛らしい笑顔やさりげない仕草など、どれを取っても絶品である。彼女だけではない。新聞記者のジョーを演じた、相手役のグレゴリー・ペックの真面目で裏表がない率直な人柄もこの作品に大貢献しており大いなる共感を呼ぶのは間違いない。2人の相性は抜群に良かったと思います。特に最後の記者団会見の名場面は映画史上に永遠に語り継がれるであろう忘れられない大感動と最高のラストシーンである!☆。