塩野先生と言えば、当代屈指の「イイ男評論家」。歴史上の偉人たちはもちろん、現代の男の生き様にも一家言持っており、『男たちへ』『再び男たちへ』というエッセーまで書いているほど。そんな塩野先生が手塩にかけて育てた息子はどんな人だろう?という興味もあり、手に取りました。
映画論を中心にした中身は面白いことは面白いのですが、(今は亡き)月刊PLAYBOYに連載された対談をまとめたものだけに、なんだか軽い。紙幅の関係もあったのか、これからというところで話が終わってしまっていたり。タイトルに『ローマで語る』とありますが、別段ローマでなくても成立する対談です。ローマという地名から湧き出るような歴史や文化の香りは、僕には感じられませんでした。
また、親子なのに敬語で他人行儀なところも、最後まで違和感をぬぐえず。