南北戦争直後の南部、戦争に負けた南部の元兵士たちはCowboyとして西部の荒野の中、牧場の牛を市場まで引き連れる苦難の多い仕事についていた。
光るのは、やはり指揮官であるGil Favor。荒くれの西部男どもを指揮し、牛の群という生き物の大群をひきつれて、西部の荒野の中を責任をもって市場まで届けなければならない。当然、彼には毎話、毎話、さまざまな苦難(Incident)が降りかかってくる。干魃で水もない土地、襲い来る狼、気性の荒く出入りも多い部下たち、まだまだそこかしこにいるIndian。ひとつ判断を間違えば、自分や部下を破滅させてしまう危難がゴロゴロしている。そんな中でFavorは、投げ出すことなく、無法に走ることなく、あくまで法の下で次々起こるTroubleに対し、社会に対して男が責任を持つとはどういうことかを身体で示し続ける。
部下がFavorをさんづけで呼ぶのは、ただ彼が雇い主のBossだからじゃない、なにより彼が尊敬できる人物だからなんです。
西部劇といえば無法者のGunmanが定番だが、西部の中で合法的に生きる男の責任を描いたRawhideは他の西部劇と一線を画する最高のものだと思う。
ひとつだけ欠点を上げれば、なぜか英語字幕が入っておらず、元の英語音声を字で確かめることができないので、originalを十全に楽しめない点。でもこの価値ある物語に対して、☆を減ずるには当たらないでしょう。