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5つ星のうち 5.0
シュールでリアリスティックな面白み, 2006/7/22
レビュー対象商品: ロード・オブ・ウォー [DVD] (DVD)
すごいはららした。 武器商人を題材に選ぶというかつてない展開。 武器商人を憎む人やハッピーエンドを期待する人には向かない現実性が高い映画かもしれない。本当に映画の世界なのかと錯覚に襲われる。もしかしたらドキュメンタリーを俳優が演じているのではないかと思ったりしてしまう。 インターポールにつかまったアメリカの武器商人ユーリー。彼は結局、拘置されることもなく釈放される。その時、彼が言う言葉が小憎らしいほど現実的。 皮肉なことかもしれない。武器は人を傷つけ殺す。それなら武器を売らなければいい。単純なことなのだが、世界はそう単純にはいかない。武器を憎むのも人なら、武器を必要としている人もいる、それ以上に武器で利益を得て生活している人もいる。 最後のテロップに、映画の主人公のユーリーの様に個人で武器商人として生活している人たちもいるが、それ以上に武器で大きな利益を得ているのは、世界の秩序と世界平和の維持を掲げる国連安全保障理事会の中で、任期において変わることなく、拒否権を持っている国連常任理事国の5大国(映画の中では5大国を挙げているだけで、国連常任理事国とはかかれていない)。 この5大国の国名を挙げている点はびっくりした。5大国が世界武器市場のほとんどを占めていることは知っていても、おおっぴらに非難など聞いたことがない。どこの戦争でも内戦でも、使用されている武器のほとんどは、5つの大国で製造されたもの。それを映画の中で言い切ってしまうのは正直言ってすごい。感動すら覚える。このまま、どこの国でも放映されるのかしら?少なくともテロップや実名が連想されそうな個所はカットされそうな気がする。 しかし、敵も味方も関係なく誰を相手にしても売りまくる。すごい商魂だ。地球の危険な地域どこにでも行って売る。誰にでも出来る職業ではない。ちょっとシュールでリアリスティックで考えさせる映画だ。
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5つ星のうち 5.0
偏見なき武器商人の自己矛盾, 2006/10/28
レビュー対象商品: ロード・オブ・ウォー [DVD] (DVD)
冷戦時代に生まれウクライナからの移民としてアメリカに生きる「武器商人」ユーリー。それまで在った「米ソ」というハッキリした対立軸を失う瞬間を目にした彼。彼は自分の商売のもたらす結果は「悲劇」であることをよく知っていながら、「偏見なき武器商人」として必用としている人間に見境なく売りまくる。 実際に武器で利益を生み出しているのは国連安保理常任理事国といわれる一見優等生の国家と知った。例えユーリー一人が商売をやめようが、インターポールが目を光らそうが、なにも変わらないご時勢に当惑するばかりである。善悪が、敵味方がコロッと簡単に変わりうる世界を垣間見て、今となってはどうにも収拾不可能な世界に無力感を感じた。 一つ救いになったのは、「ハの字眉毛」の主人公役ニコラス・ケイジによって醸し出された全編に亘るブラックユーモア的雰囲気。その一方で彼が体言して見せた「独特の絶望感」は見事だった。 「たった一丁の銃の悲劇」を語ったジェームズ・コバーンの遺作「アメリカン・ガン」を思い出す。「銃」がもたらすものは常に悲劇。
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5つ星のうち 5.0
GUNが趣味の人も、反戦主義者も、右も左も、必ず観るべし, 2007/5/21
レビュー対象商品: ロード・オブ・ウォー [DVD] (DVD)
私はGUN(拳銃)が好きです。 BB弾が出る少々威力の強い銃も持っています (日本の法律で1ジュール以上の威力を持つトイガンの販売・改造・所持は禁止されています) そんな趣味の人だからこそ、 GUNがもたらす恐怖を知るべきなのです。 この映画は、冒頭からその恐怖を体験させてくれます。 この映画を観て、反戦主義に転向したり、ガンマニアに転向したりとか そんな説教的要素はどこにもありません。 あなたはどの視点で見てもかまわないのです ガンマニアとして 戦争反対者として(ガンマニア=戦争好戦者という簡略的な図式だけは避けてもらいたい。念のため) 母国を愛する右翼的な考えの人 他国からの干渉による平和を考える左翼的な人 歴史好きな人 さまざまな立場でみると、様々な答えが見えてきます。 それほどこの映画の出来は素晴らしいものです。 映画「ボウリングフォーコロンバイン」よりも刺激的で 映画「ブラッドダイアモンド」よりも、現実的な世界が見えてきます
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