昨年の鶴見氏のレビューは新鮮だったし、巻末にはメインのレビュアーであり責任編集者である山本氏と一線で活躍するレビューアーの菊池氏、細沼氏との鼎談が掲載され、女性モデルにもプロライダー森田氏がレビュアーとして参加するなど複眼的な視点が採用されていたのが救いだったが、2011年版ではその視点が奪われてしまった。
毎度のことながら、もう1人のレビュアーである今中氏が自社扱いの車種に高評価を与山本氏が追従する様に辟易する。
そもそも輸入代理店/メーカーの社長である今中氏に他社製品のレビューをさせること自体がおかしい。
誰がどう考えても、今中氏が登場する時点で公平な評価は期待できない。
今中氏は過去の功績や各種イベントへの積極的なサポートなど、スポーツバイク界の立役者であることは誰もが認めるところだが、近年は利権を離さない不良債権と化している。ツール・ド・フランスなどの解説でも、近年の若手選手に興味がないことは明らかで、力をつけてきている若手ジャーナリストの活躍の場を奪っている。そろそろ一線から退いていただくわけにはいかないのだろうか?
内容については、昨年「最高」と書いていたモデルが低い評価になっていたり、逆の例も見られ、レビューに一貫性がない。
各メーカーのこれだけ多くの車種を同時に乗り比べる機会は他になく極めて貴重な体験であるにも関わらず、公平性を欠いた内向きの作りになっていることが残念。
編集部および山本氏には、この本が与える影響力と存在意義を慮り、より公平なレビューをするための刷新を望む。