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小説を読んで水野良さんの文才に驚かされました。
上手いんですよね。
設定の細かさ、キャラクターの魅力、文章の読みやすさとバランスが良いです。
自分が感じたのは
初めの頃の主人公だったパーンが
後半では「自由騎士」って事で、名声を得て有名人として登場するのが
小説の書き方として斬新だと思いました。
普通の話だったら、主人公達とは別のキャラで「伝説の騎士」みたいな強いキャラが登場する
なんて事になるんでしょうが
この小説では、それが当初の主人公になるんですよね
冒険を始めた頃のパーンを知っているだけに
自由騎士として数々の武勇伝を持ち、戦闘能力もかなり上達して登場する後半は
彼のファンとしてもとても嬉しく感じた物です。
上手い書き方するなぁと思いますよ、いやマジで・・・
主人公は騎士を目指す少年であり、その冒険が中心となって展開していきます。
主人公は、その若さ故に無茶とも言える行動をしていますが、読者にきちんと納得がいくように丁寧に書かれていますし、むしろその行動を当然と思って読み進めていけます。
主人公の仲間も個性的かつしっかりと書かれており、標準的とも言える構成なのに、それを感じさせません。
主人公らの敵は、灰色の魔女と呼ばれる恐るべき魔法戦士であり、呪われた島と呼ばれる舞台そのものの戦乱です。
主人公らは浮いた理想ではなく、この大地に根を張る住人の1!人として、戦乱と魔女に立ち向かっていきます。
そして、私がもう1人の主人公と認識する、騎士を目指す少年の仲間の盗賊。
光を浴びる少年と、その影に立つ盗賊。
行動を共にしながらも、歩く道は違っているのです。その対比が見事でした。
物語に構成、登場人物から結末まで、どれを取っても絶品です。
古典といわれて久しいと思いますが、名作はいつまで経っても名作だと思います。
ファンタジーの世界に興味が無くても、きっと楽しめる1冊だと思います。
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