ロードス島戦記(水野良)の魔神戦争を描いたファンタジー漫画。
山田章博氏はファンタジーを得意とする有名なイラストレータですが、
漫画とは思えないほどの素晴らしい絵の数々。
1ページ1ページがイラストのように、緻密で素晴らしい構図とタッチで描かれています。
中世の絵画や英雄譚を描いたタペストリーを思わせる画風。
人物や背景だけでなく、架空の怪物であるはずの魔神までもが、実際に存在するかのようなリアリティで迫ってきます。
作者自身が巻末で語っていますが、
「石と木の世界で、荒涼たる大地に雷鳴が轟き、暗い雲が黙々とわきたち、竜が飛ぶ」
まさにその言葉のままの世界が繰り広げられています。
初版は1994.05.20と十年以上も前になりますが、これを超えるファンタジーコミックは未だにないと思います。
通常の漫画とは違っていますので、読みづらいかもしれません。
例えるなら、連続したイラストでストーリーを描いていく本とでも言えばいいでしょうか。
そう言った点を差し引いても、素晴らしいの一言に尽きます。
ファンタジー好きでも、そうでない人にも是非、一読して貰いたい本です。
不朽の名作です。