本書は、下記のような編・章に分かれていて、それぞれの章の中に「論点」が数個書かれていて、それに対応する
「チェックポイント」(回答)がそれぞれ書かれている、という構成です。
第1編 前書き
第1章 頭書、第2章 説明条項、第3章 約因条項
第2編 一般条項
第1章 救済条項、第2章 分離条項、第3章 不可抗力条項、第4章 通知条項、第5章 完全合意条項、第6章 変更・修正、
第7章 権利不放棄、第8章 準拠法条項、第9章 管轄条項、第10章 主権免除放棄条項、第11章 仲裁条項、
第12章 言語条項、第13章 見出し条項
上記の条項は、(特に長文の)英文契約書には一通り記入されている定型的な条項なので、契約交渉のキモになることも少なく、
(英文契約書の初心者であればいろいろと悩んでしまうのですが、)ある程度英文契約書を読んだ経験がある人は、
ざっと見て問題がなさそうなら、そのままスルーしてしまいがちな条項でしょう。
著者は、実際の契約交渉においてより重要な問題の検討に注力するためにも、そのような定型的な条項について
基礎固めをするべきだとして、各条項について、実務的な観点と理論的な観点から詳細な検討を行っています。
検討の内容はもちろんのこと、掲載されている例文も参考になるものが多く、このような条項を「ざっと見逃す」
ようになった人が本書を読むと、英文契約書を読むレベルが更に一段上がると思います。
なお、準拠法条項、裁判管轄条項、仲裁条項については、道垣内正人先生の「国際契約における
ボイラープレート条項をめぐる若干の留意点」(NBL''70〜876)も参考になります。