気負うことなく普段どうりの演奏を貫く、
Ron Carterの熟成された世界が堪能できる。
50周年記念盤といっても、
バンドは特別編成ではなくレギュラー中心。
そんなところがロン・カーターらしい。
彼ならば、どんなオールスターとでもやれるのだが、
そうしないのは表面的な部分よりも、
自身の音楽性を追及する事に,
徹する姿勢の現われだと感じる。
どの曲も行き過ぎた主張は感じられず、
大人の余裕を見せつけられる。
聞き込む程に彼の響きの深さを実感する。
どんな時に流しても邪魔にならず、
BGMとしても最高です。
M7の、軽快さと複雑さが入り組み、
動と静が行き来する展開は、
今作で一番の聞きどころだと思う。
MY MAN'S GONE NOW、地味なスタンダードだが、
スティーヴン・スコットのピアノが良好。
また、音の構成は繊細で優美である。
このアルバムのお気に入り曲であり、
ロン・カーターのモダンジャズに対する美意識を感じる。