私もながらくロンメル将軍のファンで、手に入る日本語の本は大体読んできたと思うのですが、今までで最も興味深く、また読みやすい本だったと言えると思います。
山崎さんの本は、簡潔でバランスが取れている印象がありますが、この本もその例に漏れず、ロンメル将軍に関するかつての邦訳本がともすれば長すぎて分かりにくく、またロンメルへの賞賛が多いのに比べて、抑制が非常に効いて、ロンメル将軍の人間としての限界や弱点に恐れずに踏み込み、そしてそれゆえにロンメル将軍の全体像が今までで始めてはっきり見えてきた様な気さえしました。
「伝説ではない、等身大の、ロンメル将軍へのアプローチ」とでも言いましょうか。
山崎さんには続けて、他の将帥についての伝記もどんどん出していって欲しいと思います。