登録情報
|
漁師の子孫で髪に白い房、
手の指に水かきのついたダケットの家のものが、
時には武具職人、あるときは売春婦
食料、雑貨商だったりするが、
みなその時代を地に足つけて堂々と生きているのがいい。
上巻末に出てくるにせもの錬金術師シルヴァースリーブスが、
ダケットの親方バーニクルをだまして金を巻き上げ
大商人ブルもだましてその娘と結婚しようと画策するところなど、
淡々とした語り口なのに面白くてたまらない。
歴史的な事実、ノルマンディー公ウィリアムの登場がメインになっていて、
十字軍の遠征、黒死病(ペスト)の蔓延
ワットタイラーの乱、チョーサーのカンタベリー物語と、
高校の世界史で習ったことが続々とでてきて
歴史好きなわたしにはわくわくする本だ。
この物語はいろいろあるけど「川」がキーワードかなって思う。話全体を大きな川の流れに例え、それがロンドンを流れるテムズ川と重なって見える。大きな主流、時代の流れの中で、ところによっては滞ったり、逆流があったり、支流ができたり、でもそこに住む人々は懸命にその流れの中で時に逆らい、時に身を任せながら生きていくそのたくましさ、したたかさ。
とにかく長い物語なのだけど、全然退屈しないで読めちゃう、次々とページをめくる手は休まらない作品。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|