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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
偉大なアメリカ文学として,
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レビュー対象商品: ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11) (文庫)
長らく清水俊二訳に親しんできたミステリファンの視点で読んでも、この新訳の意義は大きい。すべての翻訳は折にふれ見直され更新されるべきであり、存在として単なるジャンル小説の枠を超えてしまった本作が省略や誤訳の可能な限り少ないエディションで読み伝えられていくのは喜ばしいことだ。 それにしてもテリー・レノックスの堕天使の如き造形はやはり魅力的だ。この一点のみにおいてもチャンドラーの最高傑作だけならず、偉大なアメリカ文学の一冊たりえる資格を持つ。 訳者は最近のインタヴューでチャンドラーの長編はすべて翻訳するつもりと述べているが是非実現して欲しいものだ。 (しかしポケミスの清水訳や田中小実昌訳も絶版にはして欲しくない。これは早川書房への切なる注文)
36 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
台詞の切れ味の悪さ,
By NN (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) (新書)
十年ほど前に清水俊二訳で読み、感動し、それから原書を手に入れ、それを繰り返し読んできた。そして今回、村上春樹が訳したということで読んでみた。あとがきはとても楽しめた。とても気持ちが伝わる。しかし肝心の翻訳は、少々がっかりしてしまった。地の文はともかく、台詞に原文の切れ味が感じられない。そして台詞はこの作品の中で、極めて重要な役割を担っている。この村上訳に対する何人かのレビュワーの言う通り、台詞は清水俊二訳の方が優っていると思う。村上春樹の作品に対する思い入れはとてもよくわかるが、残念ながら彼の文体は(Raymond Carverの文体とは対照的に)Raymond Chandlerの文体とはあまり合わないような気がする。
5つ星のうち 5.0
作家村上春樹が好きでなくても翻訳家村上春樹は好きになれる:訳者あとがきも秀逸,
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レビュー対象商品: ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11) (文庫)
正直言って、私は作家村上春樹は好きではない。なので、本書を手に取るのをためらっていた。だが、ふとしたはずみで読み出したのだが、素晴らしい翻訳である。もちろん原作が素晴らしいから翻訳も光るのであろうが、極めて読みやすく、どんどん読み進めたくなる名訳である。翻訳家村上春樹については好きになってしまった。さらに、巻末の訳者あとがきがまた秀逸である。題して『準古典小説としての「ロング・グッドバイ」』である。こんなあとがきは、村上春樹でなければ書けないであろう。最後のアメリカの警察システムの解説なんかも非常に参考になった。
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