内容紹介
その先にあるのは、楽園か、それともデッドエンドか。
いつまで、どこまで、つづくのかわからない、
正しいのか、間違っているのか、
知るすべもない“愛”の行方――。
ばらばらになった家族と、それぞれが大切に思う人たちのラブ・ストーリー。
双子の姉・楓が付き合っていた冬樹と情熱的な恋に落ち、二人でアメリカへ逃避行した桜。それから十数年、カメラマンとして仕事が軌道に乗ってきた冬樹と桜は離婚、愛娘・美亜子と二人で、アメリカの田舎町・キングストンに暮らしていた。
ただ、月に一度、新しいパートナーと暮らす冬樹に美亜子を預けなければならない。14歳になった美亜子は、冬樹の妻・カリンを慕いなついている。わずかな時間、娘と離れる不安を、桜はぬぐうことができない。その日も、長距離バスの停留所に美亜子を送るのだが……。
時につまずき、時に迷いながら、それぞれの道を歩んでいく、桜、カリン、楓、美亜子、冬樹。不器用で純粋な5人の男女の恋と人生。涙と笑い、光と陰、過去と未来、そしてたくさんの愛に満ちた、それぞれの十数年を描く、激しくも静かな恋愛小説。