さほど話題にも上らず、あまり本屋でも見かけないことから
それほど期待せずに購入したところ、
意外に面白かった、というのが正直な感想です。
「ロロナ」は他に公式コミックが2種類ほど出ていますが、
個人的にはこちらの小説の方がよく練られていると思っています。
物語としては、3年間の試験期間中2年目、
「王国祭で劇をする」というオリジナルエピソードを軸に
未熟なロロナが成長していく過程や
まだ打ち解け切れていないメンバーたちとの発展途上の交流を描いたものです。
原作ゲームの雰囲気をよく反映したイラストがふんだんに使用され、
小説に華を添えています。
「お祭りで演劇」というお約束ネタながら
劇の内容、配役がいい味を出していますし、
文章もライトノベルにありがちな読みづらいものではなく、
すんなりと頭に入ってくるのでイライラがありません。
著者もゲームはプレイ済みかつプレイ体験を反映させているとのことで、
アーランドの雰囲気も損なわれることなく描き出されていると思います。
表紙イラストのとおり、ステルクびいきではありますが、
他のキャラにもそれぞれ見せ場があります。
但し大きな難点が一つありまして、それは誤字脱字がやたらと多いこと。
公式小説本なら校正くらいはきちんとしてもらいたいものです。
また、キャラクター間の呼称が一部ゲームと異なる部分があり、
これは読んでいて若干気になりました。