タイトルからしてかなりヤバめの作品ですが、中身も全く期待を裏切らない、非常にヤバめの内容となっています。
26歳無職、趣味はロリコン画像収集という主人公が、日々凶悪化する少女を狙った犯罪から愛する少女達の笑顔を守るため、ゴクラクチョウ(本人はフェニックスと称していますが)の仮面で正体を隠し、迫り来る多種多様な変質者集団と戦いを繰り広げるというのが基本的なプロットですが、主人公のいでたちや行動も十二分に変質者なので、結局変質者同士の変態バトルに終始しています。シモネタ、セクハラ、非倫理、反社会的ギャグが満載なので、そういった方面を受け入れられない方は最初から手を出さない方が無難でしょうね。
但し、決してエロ過ぎず、グロ過ぎず、微妙なイタさと脱力系を狙った作風ですし、絵柄も暗さの全くない、脳天気な可愛い系ですので、割とからっと笑い飛ばせるギャグマンガでもありますね。
特に数々の変質者(無論主人公も含まれます)に付きまとわれ、毎回酷い目に合わされながらも、健気に日常生活を送っているヒロイン・渡部未亜のキャラクターがいい味を出しています。キャーキャーと逃げ回りながらも、結構主人公に馴染んでしまっている彼女の将来が不安といえば不安ですが、酷い目にあっても失われない天然の明るさや、少々の異常事態には動じずにツッコミを入れる図太さが、この作品を「イタいながらも笑える作品」と感じさせる要因の一つですね。この種の作品は日常からの離脱が大きければ大きい程インパクトがある訳ですが、行き過ぎれば読者が引いてしまう訳で、彼女の存在がギリギリのストッパーになっていますね。こういったキャラクター配置は秀逸だと思います。
全体に非常にハイテンションで、笑える作品ではあります。勿論ニッチ受けを狙った要素も多分にあるので間口が広いとは言い難いのですが、可愛い絵柄とイタいギャグのハーモニーが楽しめる方ならご一読を。