残念な点は義理の父ロベルトとロミオの別れの描写が省かれていたことです。
ロミオはロベルトが本当の父でないと分かってしまいました。
無事ロミオがソノーニョ村に戻った後、
ロミオはロベルトとどう向き合ったのか想像しにくい事態になっております。
確かにロベルトが実子でないロミオを大切にしてきたことは述べられております。
けれども私は別れのシーンを書いてほしかったと思います。
以上が惜しまれる点でした。
さて欠点はありますが、それでもこの本は人間の尊厳を大切にしようという
スタッフの方々の情熱によって生まれたのだと考えずにはいられません。
資本主義体制による搾取および狡猾な大人によるだましの犠牲になりながらも
少女・少年たちは勇気、友情そして愛という人間にとって大切なものを獲得していきます。
そして彼女・彼らはその勇気・友情・愛を一つにして困難に立ち向かって行きます。
そして気付きます、自分たちが新しい時代を作っていくということを。
私はこれがスタッフの方々そして原作者の究極のメッセージだと勝手に思い込んでいます。
ともあれ『ロミオの青い空』は人間というものについて改めて多くのことに気付かせた
「魔法の箱」のようでした。