恩田陸の学園モノって大好きです。
この作品も学園モノです。かなり変わった学園ではありますが。
舞台は未来の地球。厳密には地球と似ている星らしいです。溜まりに溜まったゴミのせいで、人々はこの星を捨て、違う星に移住しました。しかし、その後始末を押し付けられたのが日本人。日本は20〜21世紀の文化を非とし、封印します。その20〜21世紀の中心であった東京に建てられたのが「大東京学園」。熾烈な試験をくぐりぬけた者のみが入学を許されるエリート学校です。ここが話の舞台。
過ぎ去った全盛期のサブカルチャーがふんだんに散りばめられていて、本当に面白いです。恩田陸を表わすのによく言われるのが「郷愁」の小説。これは未来の郷愁でしょうか?言葉は矛盾していますが、そう思えます。設定がSFチックなのにも関わらず、現実味を帯びているのは作者の筆力のなせる業でしょう。
読み始めたら止まりませんでした。謎をはらんだ学園での脱走劇。小説を読んでいてワクワクしました。意外とも妥当とも思えるラストは恩田陸ならではの読後感に浸れてよかったです。
巻末のサブカル辞典まで楽しく読めました。
「ロミオとロミオは永遠に」という題名。作者本人はあとがきでなぜこの題名になったのか、納得のいく説明ができないようなことを言っていますが、僕にはなんてぴったりの題名なんだろうと思えます。
う〜ん、恩田陸すごい!