川崎康宏氏が手がけていたファンタジー世界でのポリススクワッド物や
戦争物の系譜。あちらはベトナムの陸軍警戒小隊辺りをモデルにコメ
ディのMASH(舞台は朝鮮戦争)していたが、これをSOFでシリアスに描いた
物が読みたいなと思っていたら十数年経ってようやく登場!!
ガガガという事はコップクラフト効果で編集がゴーサインを出したのか?
ただ遅すぎた感もある。アップルシードや攻殻機動隊(特にSAC)が普及
する前なら斬新だったであろう特殊部隊描写が、極めてフツーに感じら
れてしまい残念だ。要人拉致なら『エアフォースワン』の冒頭シーンが
有るし・・・。まぁ『ファイナル・オプション(1982年英映画)』が原点にして
既に最高峰に達しているから仕方が無いとはいえ。
また他のレビュアー諸氏が指摘されている様に、後半早回しでボリューム
不足。一巻は城砦で包囲され絶体絶命、どうするどうなる!?で引き、二巻は
ディエンビエンフーかケサン攻防戦並のミリタリーアクションなら最高だっ
たのに。無理やり一冊に収めてしまったのは、売れ行きにより続巻の可否を
決める出版事情のせいでしょうか。角を矯めて牛を殺しているような・・・。
というわけで、著者の力量とは無関係な部分で減点せざるをえません。ただ
シリーズとしては期待大です。無理矢理一冊づつで完結というフォーマット
が決められていなければ良いのですが。さて、これから二巻目に挑戦です。