COMICリュウ誌、龍神賞受賞の異形作家、横尾公敏氏の初期衝動が詰まった『ロボット残党兵』プロトタイプに大幅加筆したほぼ描き下ろしの作品です。
本編と登場人物の設定は一部重複したパラレルワールドを描いて居ます。
世界の戦場を縦横無尽に駆け抜けた本編に比べると閉塞した密林を舞台にロボット兵の実存的苦悩に重きが置かれている為、ダークで息苦しく、長く感じられますが、唯一無比の奇想は相変わらず顕著です。
気になる端役だった森徹の人物描写がより掘り下げられ、彼のダンディでちょっととぼけた魅力が良く出て居ます。
原住民の少年達の可愛いキャラクターデザインとグロテスクなロボット兵「日の丸人」達との余りのギャップに驚きますが、横尾氏のファンの方は押さえておいて損は御座いません。
3月発売のリュウ誌再刊号にも氏の新連載が掲載されるそうで、今から楽しみでなりません。