タイトルにはデカデカと「ロボット」とありますが、内容はロボットとは全く関係ないです。もともとは有線リモコンのタミヤインセクトを、PICを使って無線ラジコン化するという内容です。ロボット機構に手を加えることはありません。有線オモチャを無線化したい人には参考になるでしょう。しかし、ここに出てくる無線化は赤外線を使ったお手軽なものではなく、信号を変調して微弱電波として飛ばす所謂ラジコンとしての改造手法です。
室内オモチャなのに、割と高価な本格的FM変調無線モジュールを使う必要性が分からないんですが、そのお陰で部品代だけで5000円を超えてます。本体が2000円もしないタミヤのロボットキットをベースにしているのに、改造費用が5000円超えとは、これ如何に?
また、2万円以上もするコンパイラを買えとか、PICプログラマも高価な物を使えと書いてあります。
ところが、正規利用として無償で使えるPIC用のCコンパイラはちゃんと存在しますし、無償利用制限の範囲の中で、ロボットを無線化するプログラムも書けます(ただし、この本が使うコンパイラとは違うので、本の付録のソースコードをそのままコンパイルしても通りません。同等のロジックを自前でコーディングする必要があります)。
ちゃんと情報を集めれば、赤外線を使ってもっと安く改造する方法は幾らであります。
私は、この本で始めてPICの存在を知り、それ以来、昔取った杵柄を再び取り上げて電子工作を楽しんでいますが、この本の通りに、開発環境を整えなくて良かったと思っています(PICKit2互換品まで自作できる時代ですよ)。
電子工作は10円が命です。