一進一退を繰り返す‘基地のエンジニア’とテラナーの駆け引きと心理戦を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第175巻。本巻の執筆者は、ベテラン健在を大いにアピールするマールとシェールです。基地のエンジニアのトルムプとバイウォフはクレスト4に乗り込んだ時に五次元インパルスの発信機を持ち込み発動させて、テラナー全員を瞬時に失神させて旗艦を乗員ごと捕獲してしまう。
『《クレスト4》のパルチザン』クルト・マール著:密かに警戒の念を抱いていたグッキーとミュータントたちは脱出に成功し、潜伏して敵を攪乱させるパルチザン作戦を展開する。ローダンとアトランは‘基地のエンジニア’を相手に巧妙な心理戦を仕掛ける。『ロボット・パトロール』K.H.シェール著:2436年2月、USO本部キント=センターのロボット兵器学校長オルロフ少佐は、恐るべき新兵器の開発に成功した。それはUSOスペシャリストのシガ星の小人ハール・デフィン少佐を長とするサンダーボルト・チーム総勢6人が内部に乗り込み操縦するスーパー戦闘ロボットのパラディンであった。
パラディンは姿形がハルト人そっくりで、最強の戦闘マシーンとして二次制約者との戦いに出撃して行きます。故松谷健二氏のあとがきは、学問のお話です。人間には哲学的なものが好きなのと歴史的なものが好きなのの2種類があると述べられ、若い時に流行に従って哲学書に挑戦されましたが、どうしても理解出来ず挫折されたそうです。今は既に哲学関係の書物とは潔く縁を切り、ヨーロッパ中世の史書をよく読まれています。関心の深い東ゴート族の興亡史をまとめるに当って、ドイツで刊行された「古ゲルマン事典」二十巻を参考にと購読注文されましたが、全巻揃うのが何と氏が95歳ぐらいのペースだそうで、「中途小生が死亡せる時は、以降はキャンセルとする」との条件をつけたとの事です。