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ロボットとは何か――人の心を映す鏡  (講談社現代新書)
 
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ロボットとは何か――人の心を映す鏡 (講談社現代新書) [新書]

石黒 浩
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

<出版社からの紹介>
この本のカバーの(超太帯の)写真をご覧ください。双子のようなペアの、右側が著者の石黒浩氏、左は、自身をモデルにした遠隔操作型のアンドロイド「ジェミノイド」です。
石黒氏は、これまでにほかにも、自分の幼い娘をモデルにした子供アンドロイドや女性アンドロイド、ロボットが役者と演じる「ロボット演劇」、介助されて立ち上がる「発達する子供ロボット」など、国内外を驚かせ、注目を集める研究を行ってきました。
「なぜ人間型ロボットにこだわるのか?」――それは、このような一連の研究は、著者にとって「人間とは何か」を問う自己探求の試みでもあるからです。
本書では、人間型ロボット第一人者である石黒氏が、これまで開発したロボットを紹介しながら、研究の過程で感じてきたことを、疑問や戸惑いも含めて率直に語ります。また、有名な「ロボット3原則」や、ロボットと人間の将来まで論じた、すぐれた情報社会論でもあります。

内容(「BOOK」データベースより)

英国コンサルティング会社SYNECTICSの「生きている天才100人」調査で日本人最高位の26位に選出(2007年)。石黒研究室が参加する「Team OSAKA」は、「ロボカップ世界大会」サッカー競技ヒューマノイドクラスで4連覇を達成(2004~2007年)。自身のアンドロイド「ジェミノイド」とともに、欧州最大のメディアアートの祭典「アルスエレクトニカ2009」でフィーチャードアーティストとして展示を行う(2009年)。

登録情報

  • 新書: 240ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/11/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062880237
  • ISBN-13: 978-4062880237
  • 発売日: 2009/11/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
人間とは何か?この哲学的な命題を説くためにこそロボットを開発してきた著者による、人間存在論としてのロボット論である。人間がさらなる便利を手に入れるために、より人間に近い人型ロボットを創造していく。ロボットが身近で何をしていても「不気味」にならぬよう、「彼(彼女)ら」のしぐさや動作や会話やコミュニケーションの仕方を、より「リアル」になるよう技術的に工夫していく。その技術進化の過程で、人間とはどのような存在なのかが、特にその「心」とは何なのかが、逆説的に理解できるようになってくる。本書は、著者がそのようにして獲得した人間理解のポイントをわかりやすく論じた、新書の傑作である。
各章ことごとく興味深い知見に満ちているが、私的に特におもしろかったのが、著者が自分のアンドロイドを造りそれを実験に用いた経験が語られるところ。対面してすぐにはあまり感じるところはなかったが、それが他の人物によって触られたり荒々しく扱われたりするのを見ていると、興奮したり痛みを感じたりしたという。「人は自分に対する行為を観察することで、自分を認識する」ことをまさに痛感したのだと。また、アンドロイドの動きは自分らしくないなと思っていたが、教え子らによれば「先生そっくり」ということで、「人は他人ほど自分のことを知らない」という真実を改めて確認する。本書には、こうした心理学や社会学でも言われてきた見識が、人型ロボットというきわめて生々しい存在により実証されているくだりが多々あり、誠に興味深い。
あるいは、平田オリザ氏とコラボして創作した「ロボット演劇」の話も、すごくいい。人間とロボットが「共演」する舞台劇なのだが、オリザ氏は演技指導の際、人間もロボットを区別せず、また彼らの「心」などは全く重視せず、ただ、いつどこに立ちどう動きどうしゃべるか、といったことだけを教えこんだ。するとそれを観た観客は不思議なことに、「ロボットに心を感じた」と述べたいう。この経験から著者は、「ロボットでも人間のような心を再現できる」という確信を得る。優れた演出家の演技指導をロボットにプログラミングすれば、ロボットは「心」を持つのだ。実際的に、そう考える他ないのだ。
さらに、エピローグをはじめ本書では、「研究とは何か?」という問題に関する著者の意見が熱く論じられており、これは学問にかかわる人間には非常に考えさせられるところが多い。僅か数時間で読める無数の知的な刺激に満ちた本。是非、ご一読を。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 本書はロボットをよすがにして「心とは何か」を探求した、優れた一研究者の来歴レポートとなっている。文章も、手にとるようにわかりやすい。

 冒頭、「人に心はなく、人は互いに心を持っていると信じているだけである」と書いているが、これは挑発の言葉であり、キャッチコピーであると思う。最後のほうにこんなくだりがある。

・・・・「心を持っていると信じるためには何が必要なのだろうか? いくら人間の脳を解剖しても、人間を認知科学的に研究しても、「心とは何か」という問いの答えはこれ以上分からない可能性も高い。そもそも「信じる」とはどうすることなのだろうか? ・・・・私の場合は、この疑問をそのまま研究のエネルギーにしているのだと思う。」・・・・

 「心とは何か」についてのアプローチは、古代からの哲学、近代に至っての脳科学があるが、著者の云う「鏡」も、強力かつ有効なアプローチの一つであると認識できる。
このレビューは参考になりましたか?
By wave115 VINE™ メンバー
形式:新書
自分のコピーを作った男として有名な大学教授の著者が書いた本です.著者は,ロボットの見た目を人間に似せて作り,このロボットに対する人間がどのように反応するのかを観察し,人間の心とは何かという非常に哲学的な課題に挑んでいます.

このロボット自体はテレビにも時々登場しますし,愛知万博の時に非常に有名になりましたのでご存じの方も多いと思いますが,研究の目的が精密なロボットを作るという事以上に,人間を理解するツールとしてとらえているというところが興味深いところでした.

ロボット研究の現状を網羅しているわけではありませんが,未来の人間とロボットとのかかわりを考えるのに良い本ではないかと思います.また,「研究とは何か」ということを自問している研究者の方にも参考になるのではないかと思います.
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