病理学を広く学ぼうと思って買いましたが、主要疾患の臨床症状などの基本的な説明の割合が多く、しかもそれで終わってしまっています。病理学的な解説は、マクロ病理が大部分で、写真よりは文字で理解させる構成です。ミクロ病理やら染色方法やら、その形態診断の方法、鑑別診断に関することはほとんど触れられていません。臨床現場で出会う病理学とかけ離れており、載っていることは、他の内科学や外科学、基礎医学系の教科書を見れば、もっとまとまった詳しい解説が得られるようなものが多いです。1000ページ級の分厚い正書で、2万円もする割りに中途半端な印象は否めません。基礎的な解説と興味のある分野は一通り目を通しましたが、得るものが少ない印象でした。