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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
LOHASあり、経済の話あり、いろんな話が書かれていますが、読んだ感触は藤原直哉さんの著書、「富貴のこころ」に近いものがありました。本書の執筆は、するすると自然にペンが進んで完成したというような気がします。通勤電車の中や、部屋の中で読むよりも、自然に囲まれた場所(公園の木陰など)で爽やかな風と共に読むとより共感できます。
ロハス夢工房 <目次>
はじめに
プロローグ☆初夏の丘にロハスな風が薫る
《夏の章》炎暑のなかで変わり始めた日本
《秋の章》稲穂の国のロハスな底力
《冬の章》時代は「苦しみ」と「悲しみ」が切り開く
《春の章》夢を実現する「共感・勇気・自然」
エピローグ☆ロハスな国のつくりかた
結び
8 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
21世紀は先進諸国は自然回帰へ、中国など発展途上国は物質化へ向かっていくのではないか。そして発展途上国の物質化も、やがて飽和状態に達することで、自然回帰の方へとシフトしていくと推測できる。
今は科学文明といっても過言ではないが、これ以上の物質化、合理化は先進国では不可能だ。物質的に飽和状態に達しつつあるからだ。物質的な豊かさだけでは社会を維持できないことは、多くの人々が感じ取っていることだろう。
我々が誇る科学も、所詮は「限定された知識」にすぎない。要素還元主義とは、あらゆるものを要素に還元しそれを論理的に積み上げていけば解明できるという考え方だが、経済活動活動や人間の精神活動、そして環境問題はいくつかの限られた要素に還元しきれるものではない。すなわち、これらの問題を扱うにも変数が足りなすぎるし、我々がそれらの全てを把握するのは現実的に無理だからだ。
すなわち、機械論的世界観が通用するのは、あくまでも「閉鎖系」という「決して実在しない仮想領域(どれだけ実験室を外界から切り離そうとしても絶対に不可能)」が通用しうる「物質的な部分」だけなのである。しかし、唯物論者や無神論者の多くは、圧倒的に変数が足りず、さらには実在しえない仮想領域から成り立つ科学を信奉する傾向が強い。これは、一神教に見られる「宇宙は神の言葉(論理)を中心とした整合性のとれた論理機械である」という信仰に基づくものだからだ。この「神の言葉」を「物質」という言葉に置き換えれば、彼らこそが一神教的普遍思想の忠実な信者であることがわかるだろう。単に神の部分が物質に置換されただけである。そもそも、この宇宙が本当に「論理機械」であるか不明であるのだ。まずこの前提から疑ってみるべきではないか。
そして、彼らはこの世界観を人間の精神活動や社会にまでそのままあてはめようとする。だが、はたしてそれでいいのだろうか?最近では複雑系という言葉もよく耳にするが、それとてせいぜいがシミュレーションで終わる程度のものである。要するに、扱う変数が多すぎるが故、正確な予測は無理なのだ。それゆえに導ける結論は、我々の科学もまた「限定された知識にすぎない」ということである。
情報学者の西垣教授は、現代のIT文明を「意味をはぎ取られた情報が蔓延している」と評していたが、例えば、化学物質の性質などを知りたければ、インターネットでもたやすく調べられるだろうが、しかし、それで酸性物質だとわかったところで、それだけではただの情報にすぎないのである。化学を知らない人間にしてみれば、実際に体験することもなくただ羅列された酸性物質という言葉のみを見ることになるからだ。要するに、ある情報に関して、それを理解するには何がしかの実体験を伴った関係性が必要だということだ。英語の文法ばかり暗記したところで、それで英語を理解できるはずもない。実際に英会話(体験)してみて、初めて意味を持つ情報へと生まれ変わるのである。
現代社会は、この関係性が欠如してしまっているがために、著しいコミュニケーション障害が起こっているともいえるのである。一度、ロハスなど、自然や他者との繋がりを重視する考えを見直してみるのも、一つの手法ではなかろうか。
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