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ロハスの思考 (ソトコト新書)
 
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ロハスの思考 (ソトコト新書) [新書]

福岡 伸一
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ロハスの思考は新しいライフスタイルへのパラダイムシフト。

内容(「MARC」データベースより)

ロハスの思考は、新しいライフスタイルへのパラダイムシフトである! ロハスな考え方をするために必要な、様々なヒントを提示。坂本竜一、ヨーヨー・マ、レスター・ブラウンら著名人との、ロハスをめぐる対談集も収録する。

登録情報

  • 新書: 253ページ
  • 出版社: 木楽舎 (2006/06)
  • ISBN-10: 4907818718
  • ISBN-13: 978-4907818715
  • 発売日: 2006/06
  • 商品の寸法: 16.8 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 「ソトコト新書」の第一巻である。「生物と無生物の間」という快著を書いた福岡がどのようなロハスを語るのかが楽しみで購入した。感想は二点である。

 一点目。「すべての物質は還元状態から酸化状態へと移行する」という 大きな括りは大変勉強になった。人間が物を食べることも体内で炭水化物を酸化していることであり 石油を燃やすことも酸化であるという話は実に面白い。
 地球温暖化、原油高騰、食糧危機という現代の三題噺を「酸化」という切り口で共通化させられるという点は 誠に考えさせられるものがある。福岡は それを説明した上で 酸化状態から還元状態へ「リサイクル」する 植物の光合成を取り上げ その循環こそが地球の本質であり 循環のバランスの悪化こそが 現在の病根であると指摘する。本書が書かれたのは2006年であり その後の原油高騰と太陽光発電ブームを見るにつけて 本書の先見性には感銘を受けた。

 二点目。但し 本書は散漫のそしりを免れない。
 狂牛病関係に紙面を割いているが 「ロハスの思考」という題名に対する狂牛病からのアプローチに説得性がなく 話が浮いてしまっている。
 これは雑誌「ソトコト」の連載を集めたという本書の成り立ちゆえ やむを得ない面もあろうかと思うが 上記一点目の「切れ味」が素晴らしかっただけに その後のゆるい展開がもったいない気がする。

 ロハスとは福岡が言いきっている通り マーケティングの言葉だ。ロハス関連商品の売れ行きが気になる人も多いと思う。それを割り切りながら 一体何が出来るのかということだと思う。結局 理想と現実の折り合いをつけることこそが 長続きする=sustainableな 運動であり思想であろうから。
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116 人中、81人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
狂牛病に関する刺激的な仮説や、先頃出た『生物と無生物のあいだ』で
多くの一般読者を魅了した(むろん自分も魅了されたひとり)気鋭の生物学者によるロハス論。
「ロハスの基礎知識」では広範な論点がコンパクトにまとめられ、
批判的にではあるが、ロンボルグにまで言及されており、目配りも利いている。
しかしここではある種のインテリが陥りやすい典型的な陥穽が現れている。
科学者としての誠実さ緻密さは疑い得ないだけに、困ったもんだとしか言えない。
この手のコスモポリタン・エリート(対談で出てくる坂本龍一などもその典型だが)
のロハス志向に特有なのが、地球資源の有限性は云々するくせに、
限られた資源をいかに配分すべきかを考える思考であるところの
経済学やリスク論に対する恐るべき無理解である。
狂牛病の全頭検査の是非についても心情的にはともかく(自分も心情的には…)
冷静に考えれば、強硬に全頭検査を主張するのは横暴と言うしかない。
また「はじめに」で「直感が導きやすい誤謬を見なおすために」勉強しよう、
とあり、これには諸手を上げて賛成できるのだが、後の方では、
専門家の知見に対して素人の直観を擁護しているのは疑問である。
一種のシステム論的全体論である動的平衡論に基づく「時間性」の倫理が語られるが、
これも「ある種のインテリ」には心地良く響くだろう。
内田樹なども哲学的な文脈から「時間性」を抽出し奇妙な社会評論を繰り広げているが、
相互の影響関係でもあるのだろうか。
確かに環境も時間性も生命の連続性も大切だが、
もっと切迫した貧困と死にさらされている人々のことも忘れて欲しくない。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 まぁ、確かに売れるのかもしれない。売れるだろうな、と思う。それまでの、金属質で硬くて冷たいイメージとは違う、うつろいやすくて柔らかい動的な生き物のイメージを説く。文系にも理解できるし、理系には新鮮だっただろう。

 たとえば、生命を、環境と個体の間で動的平衡を保っている結節点として捉える。「モジュール的な機能単位に見える部分は、人間がそう見なしているだけで、決して独立した部分ではなく、ネットワーク全体の文脈と平衡関係を結んでいる」、と(P.153)。また、自分たち自身の等身大の言葉で語ることによって、科学に吸収されてしまった世界観を、我が身に取り戻したいことも、解る(P. 76)。しかし、そのわりには、「ノット・サプライズ」(P.183)なんていう言葉使いは、そもそも意図が分からない。

 さてここからが本題である。

 血中のpHが7.2だったら大変だし(P.175)、腎臓で尿酸は、「再回収」ではなく「再吸収」されるものである。が、まぁ、素人相手にいきり立っても仕方がない。いずれも涼しい顔で読み飛ばせばよい。

 しかし、である。ロハスなこと、ロハスなもの、ロハスなひと、となると、付いていけない。例えば、ロハスに暮らすためには、ボトルの成分表示を見て水を選び(P.173)、試験紙を薬局で購入してそのpHを調べることが要求されている(P.175)。これはとても続けられない。アンサステイナブルである。大変そうで、脅迫的である。試験紙はリサイクルできるのだろうか。

 BSE問題にしても、全頭検査を疑問視するのではなく、むしろ、「感度を高めるとともに検査範囲を広げ、より確実な全頭検査を目指す」べきである、と言う(P.121)。そして、「米国産牛肉の輸入再開が行われた後、仮に米国に狂牛病症例が続発するような事態が出来したとき、誰がどのように責任をとり、どのような対策をとりうるだろうか」、と詰問する(P.129)。どうにもロハスの対極地に誘われているような気がする。

 そういうことを言うから、睡眠薬(アモバン)なぞ「愛用」する必要が生じてくるのだ(P.214)。睡眠のリズムが失調しているのに健康な生活を続けるとは聞いて笑わせる。

 寝言はせめて寝てから言ってくれ。
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