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ロック母 (講談社文庫)
 
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ロック母 (講談社文庫) [文庫]

角田 光代
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商品の説明

商品の説明

第32回(2006年) 川端康成文学賞受賞

内容説明

川端康成賞受賞の表題作を含む傑作短編集。初の芥川賞候補作から川端賞受賞作「ロック母」まで、角田光代の15年にわたる代表作を集めた全7編の「ベスト短編集」。角田文学のすべてがわかる唯一の試み。

登録情報

  • 文庫: 296ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/6/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062766701
  • ISBN-13: 978-4062766708
  • 発売日: 2010/6/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 喧騒を丁寧に思うか煩く思うかで評価が二分する本, 2007/7/23
レビュー対象商品: ロック母 (単行本)
角田さんが25歳時芥川賞候補になった『ゆうべの神様』から15年、常に書き続けていた角田さんの短編集が収まったこの本は、角田さんの書き方が変化していった15年が辿れる短編集だった。
本人は拙いと下した『ゆうべの神様』も作品としては荒いが、無骨ながら今の角田小説が伺える。
角田さんの小説は、良く言えば丁寧、悪く言えば煩い。
それは主人公の心の動きに対しての描写が、アジアの町の喧騒を思わせるような騒々しさにある。
今回の短編集にも、人間のみっともない箇所が愚痴を並べるように続く。
自分の家が嫌いな女子高生『ゆうべの神様』
バンコクでぐたぐたする女『緑の鼠の糞』
上海でイライラする男『爆竹夜』
前妻を妄想する女『カノジョ』
未来を決断出来ない女『ロック母』
醜悪な家族が恋しくなる女『父のボール』
失ったものに気付く女『イリの結婚式』
人がいかに無様でちっぽけなものなのか突き付けられている気持ちになる。
もちろんそれに答えなどないから、心だけ揺れてしまう。
その心を揺れを直視出来ると好きで、直視出来ないとこの本は嫌かもしれない。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 漆黒にシルバー文字の装丁がクール。, 2007/7/14
By 
ソコツ - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: ロック母 (単行本)
多彩な短編集。といっても、ほとんどの作品が「変な家族」の話もしくは海外旅行での出来事、という二つのカテゴリーにおさまってしまうのだが、その内容はとにかく多彩であり楽しい。破綻しているようで独特の絆でつながっているファミリーの生と死の物語、異文化という非日常ゆえに風変わりな行動や考えが現実化してしまう旅の情景と、どちらも、いい。
メインは、川端賞を受賞した「ロック母」と、それから芥川賞の候補になりながらも単行本未収録の「ゆうべの神様」。世間の目だらけの地方のマチでハードな夫婦喧嘩をする両親のもとたんたんとグレていく少女の日々を描いた後者も好きだが、やはり前者がすばらしい。妊娠した娘が実家に帰ってみると、母は娘が青春時代に熱中していたロック音楽(ニルヴァーナとか)を大音量で聴く、という奇矯な行動を開始していた。母の心境やいかに…。母娘の微妙な関係を最後までやかましく鮮やかに表現した爽快な短編に心がふるえる。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 心のささくれを書いても上手い, 2009/6/16
レビュー対象商品: ロック母 (単行本)
細やかな心の動きやささやかな想い出を書かせたら天下一品の作者だが、この短編集に収載されている作品の多くは心のささくれを題材にしたものだ。特に肉親への複雑な感情をテーマにした作品が多い。肉親という関係がほんの些細な感情の行き違いを憎しみに変えてしまうことがある。肉親だけに一度芽生えた憎しみは長期間持続することになる。そして、肉親との別れ、専らは死別ということになるが、その時に初めて複雑に絡み合った心のあやが解けることがある。

肉親のみを対象として発生する不思議な心のささくれ。近親憎悪に流されて自覚できなかった熱い想い。近すぎて無意識の内に無視していた特別な感情。
自分にもそのような心の動きに思い当たり、感動の襞が静かな波のように心に押し寄せてきた。
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