1973年12月のルー・リードの本拠地ニュー・ヨークでのライヴ。同日のライヴ「ルー・リード・ライヴ」はルーが拒んだもののRCAが勝手に編集して75年3月にリリースされたのに対し、こちらはルーの了解の下、早々と74年2月にリリースされた。本作はヴェルヴェッツ時代の曲を多く含んでいる(オリジナルLPだと5曲中4曲。CDのボートラ2曲はソロになってからのもの)のに対し、「ルー・リード・ライヴ」の方はヴェルヴェッツの曲は1曲のみ。同日のライヴだから演奏メンバーも同じ。以上を総合すると、これら2作で1作品と考えることもできる。リアル・タイムで両作品に接した者としては思い出深く、久しぶりに聴き直しても決して古さを感じない。両作ともゴージャスなツィン・リード・ギターの演奏にしびれる。ギターが派手すぎると考えるか否かで本作の評価が異なると思うが、私は好きだ。リード・ギターの魅力の点では本作の方が「ルー・リード・ライヴ」を上回っている。本作収録曲で特にお薦めは「イントロ〜スィート・ジェーン」のギターと曲のかっこよさ、「ホワイト・ライト・ホワイト・ヒート」の熱演、そして左チャネルだけのギター・ソロになる瞬間がたまらない「ロックン・ロール」。73年のルーのベスト・ライヴの貴重な記録として評価したい。