ボンボンの単行本のX4は未完でしたが,こちらの作品では単行本未収録の内容の追加,さらに新たに描き下ろしの部分が付いてきます.岩本先生のロックマンXを最後まで読める,私はこれだけで充分に価値を感じました.
X3のバッファリオが登場するのですが,X4ゲーム本編をプレイしたことのある人なら「なるほど…」と思える展開になっています.個人的には最も切なくなったシーンです.ゲーム本編では「なぜ?」と思ってしまった登場ですが(ファンサービスかな?),漫画で上手く補完できていると思います.
また,「涙」を流せるのはXだけという設定なのですが,これに対するゼロとのやりとりも深いです.泣くという感情は人間にとってもロボットにとっても重要な意味を持つのですね.全体的にタッチがリアルということもあって,キャラクターの表情の変化がひしひしと伝わってきます.
ただ,後半になるにつれて,大人の事情等で打ち切りであったこともあり,少々強引に終わりを迎える形になってしまってはいます.内容が深いだけに,この点は残念です.
最後の岩本先生のコメントでは,裏話も含めて本当にこれで終わってしまうんだなぁ〜と寂しい気持ちで一杯になりました.今後のXのオリジナル作品をついつい期待してしまう,そんな作品です.