登録情報
|
「ロッキンオン」という雑誌は、80年代のある時期までは、それなりの魅力を持っていた。爆風スランプのサンプラザ中野は、「ロッキンオンに認められているうちは売れない。俺達はヴァウワウに成りたくはない。ロッキンオンに見放されて嬉しい」というシニカルな発言をしたことがある。これはある種痛烈な批判であったが、しかし一方において、渋谷達が、アンダーグラウンドの支持を得ていたことの証左であると私は思う。
エレファント・カシマシとロッキンオンの関係は深いが、しかし、今のガラクタの様なカシマシへの責任はロッキンオンにあると私は思う。渋谷陽一によって変わってしまう宮本には言葉もないが、所詮評論家でしか過ぎない渋谷が、大きな顔をし過ぎることに対して、私は実に苦々しく思う。そして、かつて、その様な渋谷の俗悪さに気づくことが出来なかった自分を恥じるばかりである。
この本は大昔に読み、触発されてアルバムを買ったこともあるが、私自身はある時点において、渋谷の嫌らしさに嫌悪感を抱き、それ以降は彼の雑誌類には手を触れないようにしている次第である。
この本に載せられているアルバムは、「誰が選んでも大体そうなるだろう」というラインナップである。だから、ロック初心者がカタログのタイトルとして読むには害はなかろう。しかし、渋谷陽一を信じると、何時か幻滅するであろう、と経験者として述べておきたい。
|
|