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89 人中、68人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
アルバムのタイトルだけ見るべし,
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レビュー対象商品: ロック―ベスト・アルバム・セレクション (新潮文庫) (文庫)
かつて自分が若かった頃、渋谷陽一は一つのスタンダードの様に思えたものだ。渋谷は友人に恵まれた男だ。例えば松村雄策は今でも人物であると私は思っている。しかし、私が彼の雑誌(多角経営に乗り出す前の話だ)を愛読していた頃においても、四本といった、骨のある人物が彼の周りには、渋谷に異論を持ちながらも存在していたわけである。「ロッキンオン」という雑誌は、80年代のある時期までは、それなりの魅力を持っていた。爆風スランプのサンプラザ中野は、「ロッキンオンに認められているうちは売れない。俺達はヴァウワウに成りたくはない。ロッキンオンに見放されて嬉しい」というシニカルな発言をしたことがある。これはある種痛烈な批判であったが、しかし一方において、渋谷達が、アンダーグラウンドの支持を得ていたことの証左であると私は思う。 エレファント・カシマシとロッキンオンの関係は深いが、しかし、今のガラクタの様なカシマシへの責任はロッキンオンにあると私は思う。渋谷陽一によって変わってしまう宮本には言葉もないが、所詮評論家でしか過ぎない渋谷が、大きな顔をし過ぎることに対して、私は実に苦々しく思う。そして、かつて、その様な渋谷の俗悪さに気づくことが出来なかった自分を恥じるばかりである。 この本は大昔に読み、触発されてアルバムを買ったこともあるが、私自身はある時点において、渋谷の嫌らしさに嫌悪感を抱き、それ以降は彼の雑誌類には手を触れないようにしている次第である。 この本に載せられているアルバムは、「誰が選んでも大体そうなるだろう」というラインナップである。だから、ロック初心者がカタログのタイトルとして読むには害はなかろう。しかし、渋谷陽一を信じると、何時か幻滅するであろう、と経験者として述べておきたい。
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
中年(自分)の思い出話になりますが…,
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レビュー対象商品: ロック―ベスト・アルバム・セレクション (新潮文庫) (文庫)
‘88年発売の作品だから、最後に紹介されているアルバムは’87年に発売されたU2のヨシュア・トゥリーである。著者が記しているとおり、この本はバイヤーズガイドであり紹介されているアルバムは有名なものばかりである、と今になるとそう言えるのだが、この本が発売された当時、高校生だった私は、いわゆる洋楽を聴き始めたばかりで、どれを聴いていいのか手探りの状態だったので、一つのアルバムを紹介するばかりではなく、それに関連したアーティストやアルバムも紹介しているこの本の存在は非常にありがたかった。 そして、アルバイトで得た金でタワーレコードに通って手当たりしだいにアルバムを買って、アタリだハズレだと喜んでいた思い出がある。思えば音楽を聴くことに一番貪欲な時代であった。その後、邦楽(今はJPOPと言うが)にも魅力のあるアーティストが増えたこともあって現在は洋楽から多少離れてしまっているが、イアン・デューリー、XTC、ジョー・ジャクソンなどは今でも聴いている。 ‘60年代から80年代の「ロック」をこれから聴いてみようという人には非常にいい本である。だが、そうではない人にとって、あるいは渋谷氏の批評を好まない人にとっては必要のない本かもしれない。ということで、★4つの評価は「これから聴いてみよう」という人に対するものである。 ところで、渋谷氏の文章に頻繁に出てくる「ある意味」ってどういう意味なのだろう。当時とても気になっていたのだが、今でも彼の文章にはこの言葉が頻繁に使われているのであろうか。
18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
選ばれたバンドとタイトルだけは覚えておこう,
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レビュー対象商品: ロック―ベスト・アルバム・セレクション (新潮文庫) (文庫)
全体的にロック初心者向けな内容です。レッド・ツェッペリンやプログレ、イギリス系のロックのアルバムが目立ちますが、本書を買うならぜひ!と一緒におすすめとして出ている、ピーター・バラカン氏のガイド本よりはましです(個人的にはバラカン氏の嗜好に近いのですが、あの本は特定のアメリカンロックに偏りすぎて初心者ガイドとしては適していません)。なぜなら、本書のあとがきで渋谷氏が述べているように、アメリカン・ロックやレゲエ系にあまり詳しくない氏は、本書のその方面を何よりも嫌いなミュージック・マガジン系のライターである五十嵐正氏の助言を請うて選んでもらい、出来るだけ広範な範囲から公平に選ぼうという努力をしているからです。それでもまだ偏りがあるんですが。それでもその助言がなければ、ザ・バンドやジミー・クリフなど、ボブ・ディラン以外の非イギリス的な渋いミュージシャンは一切載らなかったと思われるところが多々あるので、五十嵐氏の見識には感謝の一言です。しかし現在はIT時代。バンド名とタイトルだけ立ち読みして覚えてください。後はアマゾンでレビューを見るなどしたほうが実感がつかみやすいと思います。よって基本的に買う必要はありません。百歩譲って中古価格でなら初心者がロックの歴史を知る目安として手元に置いてもいい、という程度のものです。
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