事実上のロッキー6に当たるこの映画を知って
正直、ファンとして「また人気映画の二番煎じか・・・」と馬鹿にしていたのですが
全く違う。これはロッキーことスタローン自身の人生への挑戦だったと感じられました。
劇中でも既に引退し、もう一度ボクサーとして情熱を燃やし、再起する彼を
散々無謀だと罵り、嘲笑する周囲の様相は、まさに監督であり主演のスタローン自身の
立場そのもの。フィラデルフィアを舞台に哀愁漂う雰囲気と情に厚いドラマ展開に
グッとくるものがあります。特にエイドリアンを過去の映像以外で登場させないという
本気の姿勢には感服しました。さすがスタローン。
年はとっても心は年をとらない。見栄じゃない、結果じゃない、自分は今「生きて」いるのか?
常に挑むことへの難しさとその重要性、素晴らしさが胸に響きました。
強いてケチを付けるならば、対戦者側まで最後は皆ロッキーびいきのような
雰囲気になってしまった点です。
特に最後のエキシビジョンマッチはボクシング通なら要注目です。
まるでWOWOWで放送されているExcite Matchの実況中継そのもの!!
大観衆で埋め尽くされたラスベガスのMGMグランドガーデン(?)で
HBO PPVとして放送される設定やレフェリーも本物の方々を起用し、
元WBA世界L・ヘビー級王者のアントニオ・ターヴァーが敵役として出演するという、
まるでロッキーが本当の試合に挑んでいるかのような錯覚さえ覚えました。