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ロスマンの疫学―科学的思考への誘い
 
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ロスマンの疫学―科学的思考への誘い [単行本]

Kenneth J. Rothman , 矢野 栄二 , 橋本 英樹
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

     原書【まえがき】より抜粋
世の中には、疫学というものを、ただ統計学的手法を疾病発生や因果関係の問題に応用しただけだと思っている人がいるようです。実のところ、疫学は見かけのいい統計分析をはるかに超えたものです。それは、生物学、論理学、科学哲学に根ざした科学の一分野なのです。疫学研究者にとって、統計学的手法は重要な道具ではありますが、基盤となるものではありません。この本で私が目指しているのは、これから疫学を学ぶ人たちに疫学的思考とは何かがはっきりと分かってもらえるように、疫学の基礎となる概念について、ざっと全体像を示すことです。ですから、統計学や数式や計算方法ではなく、疫学の原理や概念に重点を置いています。
疫学は単純すぎて真面目に注意を払うものではないという人もいれば、複雑すぎて理解できないという人もいます。そのどちらも正しくないことを本著が示せれば幸いです。第1章では、(あなたが常識的にありえないほどすばらしい常識を持っているのでない限り)疫学がただ単純に“常識”を当てはめているものではないことを示します。疫学の教科書を交絡の話から始めるのは珍しいことですが、推論を誤った方向に導かないためになぜ疫学が必要なのかを示すのに、交絡の問題はいい例になると思います。逆に、疫学はいろいろな問題をあつかっていて複雑すぎると思っている人たちも、いろいろな問題の個別性を超えて、それらを統合的に見通す一連の考え方があることに気づけば、疫学に対する見方が変わってくることでしょう。本著の目的は、そうした統合的な見通しを与える一連の考え方を示すことにあります。
こうした考え方は、因果関係と因果推論から始まります。これについては第2章で扱います。科学教育では因果推論の概念を教えることがよく省かれています。しかし疫学研究者にとっては、この分野に足を踏み入れれば避けて通れない、基礎中の基礎概念です。続いて第3章では基本的な疫学指標について、そして第4章では主な研究の種類について触れます。疫学を学ぶ者にとって重要なのは、測定することを重く見て、いかに測定誤差を減らし、またいかに誤差の程度を記述するかということにあります。第5章と第6章では、測定誤差を取り上げます。まず、系統誤差(もしくはバイアス)について第5章で扱った後、偶然誤差について第6章で扱います。第7章では、疫学的効果を推定するための基本的な分析方法を紹介し、第8章でこれらの方法を層化されたデータに応用します。第9章と第10章では、交互作用と多変量モデルといった、より上級の問題を取り上げます。これらは、より上級のコースで扱われるものですが、ここでは上級の勉強の基礎となるように、分かりやすい言葉で紹介します。また、これらの問題に対する疫学的なアプローチと一線を画して、疫学的でない〓(統計学的な)アプローチを対比し、それがいかに分析を誤った方向に導くかについても述べたいと思います。最終章では、ますます重要になってきている分野である臨床疫学を取り扱います。
以上本著で取り扱う問題は、疫学の初歩コースの核となる部分になるはずです。疫学を教えている立場からすると、初歩コースに含めておきたい他の話題として、疫学の歴史や感染症の研究、健康と疾病の社会的要因といったものが抜けていると思われる節もあるかもしれません。しかし、そうしたトピックを含めたら、私が書こうと思っていたものとはまた違った本になってしまったでしょう。私は、疫学を網羅的に取り扱った本ではなく、重要な概念に焦点を絞った簡潔な教科書を作ることを目指したのです。

内容(「BOOK」データベースより)

本書で目指しているのは、これから疫学を学ぶ人たちに疫学的思考とは何かがはっきりと分かってもらえるように、疫学の基礎となる概念について、ざっと全体像を示すことです。ですから、統計学や数式や計算方法ではなく、疫学の原理や概念に重点を置いています。

登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 篠原出版新社 (2004/08)
  • ISBN-10: 4884122682
  • ISBN-13: 978-4884122683
  • 発売日: 2004/08
  • 商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
日本の古いタイプの公衆衛生の教科書は、「これはこうだから覚えなさい!」

が多い。要するに何なのか。何が問題なのか。本質は何なのか。

科学する視点で教えてくれるこの本は、公衆衛生・臨床疫学に携わる人は

読んで損がない。章ごとに、言われてみれば当たり前な、目から鱗の疫学に

気付くだろう。
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By gehararigo トップ1000レビュアー
形式:単行本
疫学・医療統計を勉強し直そうと思い立ち、複数の入門書と「すぐ使える」ものを1ヶ月で鳥瞰しました。 入門書のうち一番丁寧に書き込まれ、訳もこなれていたのが本書です。 数字をなるべく使わず、疫学の考え方あるいは思考方式が詳しく書かれており、良く分かりました。 その反面、1+1=2と書くところを「1たす1イコール2」と書いてあるようなもどかしさを感じて、ある程度、疫学をかじったものにはまどろっこしく感じることも事実です。 しかし、読む進むにつれて、今まで誤解していた点、理解が足りなかった点が分かり有意義でしたので、輪読会をしてみんなで論議しながら読みたいと思いました。このよな気持ちをもたれるようであれば是非お奨めしたい1冊です。
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