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26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
見る人の視点が問われる作品だと思う。,
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レビュー対象商品: ロスト・イン・トランスレーション [DVD] (DVD)
私の周りでは賛否両論だったこの作品ですが、私は良かった派です。別に、いい評価をしたからといって、その人の考え方がいいとか悪いとかそういったことではないけれど、この映画を見た人の社会的目線というか、視点と言うか、そういったものの違いによってこの映画の評価は両極端に分かれている気がします。 私たちはどうあっても生まれは日本だし、考え方も日本人ですが、この映画の表現しているものの大半は『大して来たくも無かった日本に、仕事や夫の関係で来てしまったアメリカ人』の目線で描かれています。 それを踏まえずにこの映画を見た人は、「こんなに滑稽な日本を描く必要があるのか?なんでせっかく日本に来ているのに何も楽しもうとしないの??意味不明」なんて感想の人が結構居ました。 別に外人になれとは言いませんが、そういう目線もあるんだなという観点から見られれば面白い映画だと思います。 あとは、劇場で見たときも思いましたが、絶対吹き替えで見てはいけない映画だと思います。 日本人の外国人感が失せるから。逆転の視点になってしまうと面白くないです。多分。
74 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いつも、どこかで、起きている物語,
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レビュー対象商品: ロスト・イン・トランスレーション [DVD] (DVD)
「何も起こらない、何も変わらない映画」この映画を見て、このような感想を持った人も多いのでしょうか。 ここでは新宿のパーク・ハイアットを舞台に、アイデンティティ危機に陥っている若い女性と中年男性が過ごした数日間が淡々と描かれています。公開当時は日本を舞台にした、ということで話題になりましたが、映画の本筋にとってはそれほど重要なことではありませんね。 初々しいスカーレット・ヨハンソンは文字通り、むちむち(笑)していて、哲学専攻という設定とは逆に、若い頃の健康的な焦燥感を良く表現しています。モラトリアム中年を演じるビル・マーレーは、まさに「はまり役」を見つけた感じ。ジム・ジャーミッシュ監督の新作でも 同様の役柄を演じているようですね。 パーク・ハイアットの窓に浮かぶ闇夜、酩酊の中で歌うMore Than This(ロキシー・ミュージック)、気詰まりな男女の間に横たわる無言の食卓、どこかで見た事がある風景が夢のなかにフラッシュバックしてくるようです。悪夢の様でもありますが、とろけるように甘い魅力も感じさせます。それは洗練と猥雑さが同居する東京に奇しくも、似ています。 しかし、悪夢にしろ甘い夢にしろ、夢には終わりがあります。何事も起きなかったかのように現実に回帰する二人。また日常の倦怠の中に帰っていくのか?所詮 迷いは迷いでしかなかったのか? 私にはそうではないように思えます。ラストシーン、新宿の雑踏のなかを歩きだす二人は、何かが起きて、何かが変わった人間の姿です。バックに流れる音楽(ジーザス&メリーチェイン)はどこか弱々しいが力強さも感じさせ、二人に起きた変化を暗示しています。 ここにあるのは、場所、年齢、国籍を問わず、世界のどこかでいつも、起きている物語、だと思います。この映画はそれを切り取り、鮮やかに焼き付けることに成功しています。
78 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
言葉を失って、美しいものを見出す。,
By Hiromi (ロンドン、UK) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ロスト・イン・トランスレーション [DVD] (DVD)
ロンドンに住んで8年、イギリスのTVドキュメンタリーなどで紹介される日本といえば史実を無視した『南京大虐殺』『バターン死の行進』か勘違いと誇張の『ゲイシャ』『援助交際』という状況にはかなりウンザリさせられている。少なからぬ人々が日本と中国を混同しているのにも驚く。だから最初は『あんまり変なところばかり取り上げないでね』と祈るような気持ちで観たが、コッポラ女史の素直な日本観の表現には好感が持てた。東京には12年住んでいたが、ここ十年あまり、数年前のたった数日の観光滞在をのぞいて完全に浦島太郎状態。トーキョー・モダンライフのサイケでPOPなノリには、半分懐かしさを覚えながら半分主人公たちと一緒に『目が点』になってしまった。同様に、ゴルフコースで富士山に向かって打つところや角隠し・白無垢姿の花嫁さんが花婿や両親らと歩いてゆく姿に代表される『日本の美しさ』にも、素直に感動して涙があふれそうになった。 主人公たちはこの奇妙でうつくしい異国体験と戸惑いを『愛する人』と共有したい、と願ったに違いないのだが、あいにく彼らはそれぞれの理由で忙しく、あっさりパスしてしまう。愛を見失った、というのではないけれど、なにか曖昧な部分でそれぞれのパートナーとのあいだにズレを感じた二人の主人公たちが、そのぽっかりあいた隙間にフィットするお互いを見出す。
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