暴走族が実はバンパイヤという設定は、当時かなり斬新なアイデアでした。
マキャモンの小説「やつらは渇いている」でも、バンパイアのライダーが出てきますが、この映画はその先をいってました。
いかにも好青年のマイケルが、友達もいない町で悪い仲間に惹かれるのですが(彼らの中にいた美少女に惚れたからというのが真相)、実は奴らはバンパイア。
恋愛、青春、冒険がたっぷり詰まった贅沢な作品ですが、製作総指揮が「リーサル・ウェポン」「オーメン」「スーパーマン」「グーニーズ」のリチャード・ドナー、監督が「セント・エルモス・ファイヤー」のジョエル・スマッチャーだから当然ともいえます。
BGMセンスも抜群に良くて、オーストラリア・ロック界の最高峰、「ジミー・バーンズ」と人気バンド「イン・エクセス」のデュエット、「エコー&ザ・バニーメン」、「ロジャー・ダルトリー」(元ザ・フーです。)など、絢爛たる「青春ロック映画」の体も成しています。
キャストもコリー・ハイム、キーファー・サザーランド、ジェイソン・パトリックなど当時の若手人気俳優ばかりで、ノリにノッてます。
とある平凡な町に引っ越してきたルーシーとその息子マイケル、サムの兄弟。
マイケルは町で出会った不良グループに吸血鬼にされ、それを救おうと弟のサムが、コミックブック・ストアのアラン、エドガーと共に吸血鬼に立ち向かう。
前半は、どことなく不気味な町の雰囲気、マイケルがバンパイヤにされる過程がサスペンスフルに描き出されます。
後半は、本性をむき出したバンパイヤたちに、サムたちは小さな体に勇気をこめて戦うスペクタクル。
青春バンパイア映画(?)には「フライト・ナイト」や、「ニア・ダーク・月夜の出来事」等の傑作がありますが、「ロストボーイ」もお見事な作品です。