「失われた10年」の不況期に就職期を迎えた若者たちに、”ロストジェネレーション”と命名したのが、本書の元となった朝日新聞の特集記事。もともとは、第1次世界大戦後に、価値観に悩むアメリカの若者世代を指して使われた言葉だ。
この世代と言えば、ホリエモンやIT起業家の”ナナロク世代”(1976年生まれ)などの勝ち組がいる一方で、
フリーターや偽装請負などの非正規雇用組も多い世代。
本書からは、経済格差、価値観のさまざまな人物を取り上げ、
できるだけ、世代像を正確に縮減しょうとする意図が伝わってくる。
ただ、困難の最中にいる当事者にとって、希望が持てるようなタイプの本ではないように思う。
どちらかというと、よくできたルポとして、他の世代の人が読むべきものだろう。