国際金融家ロスチャイルド家の成り立ちから世界を支配していく過程を非
常に丁寧に詳しく述べており、彼らが世界を実質的に支配していることを
否応なく理解させてくれる。
リンカーン、ケネディーなどの歴代大統領がその過程で暗殺や暗殺未遂に
あった、アメリカにおける政府とロスチャイルドを中心とした国際金融家
との通貨発行権をめぐる激しい100年戦争、国際金融家によって
綿密に計画され、引き起こされた第一次世界大戦、1929年の世界恐慌、
第二次世界大戦、IMFと世界銀行の本当の設立目的、オイルショッ
クと中東戦争の狙い、彼らの出先機関であるIMFと世界銀行による
発展途上国からの非情なまでの略奪、日本のバブル発生と崩壊など、国際
金融家によって引き起こされた謀略の数々を事細かに解き明かす。
初代マイヤー・ロスチャイルドの夫人、グートレ・シュナッパーの「息子
たちが戦争を望まなかったら、戦争は一つも起こらなかったでしょう。」
という言葉や、第3代アメリカ大統領のトーマス・ジェファーソン
の「私有銀行がアメリカ合衆国の通貨の発行権を握ったならば、彼らはま
ずインフレを作り出し、それから一変してデフレにすることで、国民の財
産を奪うだろう。」という言葉など、この本に書かれていることが事実で
あることを裏付ける証拠には事欠かない。
内容が非常に濃厚で、著者が中国人ということからなのか、最近数多く出
版されるようになった類似書の中でも一味違った出色の出来の、国際金融
勢力に対する痛烈な警告書である。