単行本の帯封には「カリブ海の島に降り立った妊婦。ロジー・カルプ。赤子の父親が誰なのか、自分でさえ知らない女」とありました。
とても期待して読みました。
著者は、セネガル人の父とフランス人の母との間に1967年に生まれる。フェミナ賞受賞。
以下、ネタばれ含みます。 気になる方は読まないでください。
登場人物はどうしようもない白人たち、ロジー・カルプ、その兄ラザール、そして兄の悪友で殺人まで犯すアベル、カルプ夫妻。ロジーは職場の上司副支配人マックスの子ティティを産む。さらに、マックスの二回目の結婚パーティーの際、ロジーは酔っ払い、誰かの子供を孕んでしまう。
また、カルプ婦人は若い彼と不倫し、子を孕む。どうしようもない白人たち。それに対して、しっかりとした黒人のラグラン。神的なルネ。ラグランの妹アニータの夫はラザールで、その子供はジャード。・・・どうも登場人物を一人とて好きになれない(*_*;
フランスの複雑な世相を反映しているように思う。どうしてラグランがラザールにかくも寛容なのか?ラザールがだめ白人だからか?なぜラグランがロジーを好きになるのか?そのあたりの、心の動きの描写がそうまくないのか、わかりづらい。また、主人公のロジーの感情の起伏も、普通の感覚ではついていけない。
※フォークナー「八月の光」がお手本とのこと。