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本書のコアは、「論理的か否かは相手が決める」という考え方にある。例えば、自分は論理的に説明しているつもりなのに、相手はまったく理解してくれないと嘆く人が結構いる。これがなぜ起きるのか。それは、「論理的」、本書の定義で言えば「話がちゃんとつながっている」状態とは、話を聞く人の立場や価値観によって異なるからだ。だから何か説明する時には、相手が論理的と感じられるように話を組み立てなければならない。単純なことだが、実行できている人は少ないのではないか。
そのような前提の下、どう話を組み立てるか、どう相手の疑問に答えるかが深く考察され、会議のやり方と資料作りという実践的な内容が続く。どの項目も具体的且つ実行可能な内容であり、何度も見直して体得したいものばかりだ。日頃から「なんで私の話は理解されないのだろう」と悪戦苦闘している方なら、そういうことだったのかと目からウロコが落ちるに違いない。過去の文献をまとめ直していることが多い類書に比べ、著者の体験に基づいてあらゆる方向から解説されており納得感が高い。
問題解決をテーマとした続編も出るようだが、最初のテーマに「提案」を選んだところに著者のポリシーを垣間見ることができる。それは、企画や戦略立案は第一に「通す」ためにあるということだ。相手に理解され、承認されなければ何の意味もない。全てはそこを目指して行われるべきということなのだろう。続編にも期待したい。
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