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17 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
すごい人、すごい本,
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レビュー対象商品: ロジカル・ディレンマ ゲーデルの生涯と不完全性定理 (単行本)
えらい科学者ってどういう人でしょう? ”アメリカ科学アカデミー紀要”のような一流雑誌に多くの論文を載せた人? 日本でも広く知られている世界的な科学賞を受賞した人? マスコミでよく解説している人? そういう人もえらいのでしょうが、ゲーデルはいずれにもあてはまりません。でも彼の功績は、そういう人をはるかに超えています。だから伝記が出るわけです。この本では人生(life)についての記述と業績(work)についてのそれとが物語の縦糸と横糸になって進んでいきます。人生については激動の20世紀世界で一学者、その家族がいかに戦っていったか、ということになるのでしょうか。著者は”精神障害”に相当こだわっていますが、その内容はゲーデルが捨てざるをえなかった祖国オーストリアで大戦中に発表された”アスペルガー症候群”でうまく説明がつくように思います(アメリカで紹介されたのはゲーデルの論文と同じくずっと後のことです)。帯にあるような”悲惨”はいいすぎでしょう。親子ほどちがうアインシュタインに(いい表現がわかりませんが)かわいがってもらうって、すごく幸せにみえます。”栄光”といえるほど評価されなかったことにはびっくりなのですが、それは業績があまりに難しいからです。数理論理学の知識のない私には、きちんと読めたのかよくわかりません。いいかげんな誤植があってもおかしくないので、ヒマな方は探してください。それでも著者が膨大な資料(多くは手書き)を読み解き、わかりやすく説明しようとされたことはすごいことだと思います。翻訳もよくできています。分担して訳されたとのことですが、文体に段差を感じません。訳者あとがきもどちらが書かれたか、わからないほどです。もちろん明らかな誤字あるいは変換ミスが複数ありますし、”普通ここはこう書くだろう”とつっこみたくなる表現もあります。だから星1つとりましたが、文句をいうなら多くの参考文献のうち一つでも翻訳してからなのでしょう。生誕100周年にぎりぎり間に合って、次は150周年まで忘れられるとしたら、もったいない本です。”不完全性定理”では不完全な気がする方はぜひ読んでみてください。損はしませんぜ。
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