「ディスカッション」についてより深く考える機会となった。
話し合いを促進し、ゴールに導くため、ファシリテーターには5つの役割と12の基本動作がある。
* ファシリテーターの5つの役割
o 要約する
+ 論点を明らかにする
+ ポイントをまとめる
+ わかりやすく言い換える
o 検証する
+ 筋道を明らかにする
+ 筋道の歪みを正す
+ 筋道の偏りを正す
o 整理する
+ テーマを分解する
+ 意見を分類する
o 統合する
+ 優先順位をつける
+ 上位概念をつくる
o 構造化する
+ 構図(パターン)を選ぶ
+ 切り口(視点)を選ぶ
本書では、会議の流れや会議の参加者それぞれの発言を、非常に細やかに分析している。
そして、会議の各局面で、具体的かつ論理的に議論を引き出し、意見を検証し、統合するための考え方やツールがぎっしりと詰め込まれている。
これらすべてを読むだけで習得するのは難しいが、まずはさらっと読むだけでも、議論の組み立ての全体像を知ることができるだろう。自分の現場の、日ごろの議論の課題と照らし合わせて、参考にするのも良いと思う。また、各章には、実践的な演習問題も含まれているので、チームのメンバーとじっくりと取り組んでみると、より習得が早いはず。
そして、何より忘れてはならないのは、議論は目的ではなく、手段であるということだ。
本書で紹介される技術やツールは、ゴールがあってはじめて活きてくる。
この点においても、随時確認を取りながら話を進めていることで、ファシリテーションスキル習得を考える我々にとって、自分の考えを見直す良い機会になった。
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まとめの言葉と合意形成のプロセス、それが両輪となって初めて結論への納得が得られる。(p145)
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議論をうまく進めるのは難しいが、この機会をうまく生かすことができれば、チーム作りにおいて、強力な武器になる。
自分のファシリテーションスキルの見直しのために、時々、読み直すことを習慣づけたい一冊です。