EUに関心があって、この本を購入した。特にEUが旧ソ連や東ヨーロッパの国々を、どう取り込み、どのように付き合っているのかに興味があったからだ。本書は、国別、地域別に、冷戦終焉後の欧州と、ロシアを、実に興味深く描いている。最初の「冷戦終焉後のヨーロッパの危険地域」のソ連ブロックの崩壊とEU加盟への転換、またロシアでは逆に、「民主化」以降国家体制が非常に不安定化し、プーチンが出て強権によってこそ安定していくという対照的な図式が面白い。拡大EUでは、中・東欧、ポーランド、チェコやバルトなどと、バルカン、さらにコーカサスやウクライナも分析されていて、文字通り「拡大EU」とロシアの不安定な20-21世紀の分析となっている。
なかなか充実して多くの知識を得られる本である。