お勧めです。本書は全部で5章立てで,第1章及び第2章では超大国として復活したロシアを
社会・文化・スポーツ・芸術・経済等の側面から描き出し,第3章ではロシアと日本の国交の歴
史がまとまられており(歴史を知ることは非常に大切です),最後に本書の真骨頂である第4章
及び第5章において具体的にロシアでビジネスを始める方法(例えば出資金はいくらか?定款
はどうするか?どんな行政手続が必要か?)や実際にロシアでのビジネスを成功させた企業の
サクセスストーリーが描き出されています。
以上のように,本書はロシアには興味があるけれど…という方,実際にロシアでビジネスを始
めたいな…と考えている方がどこからでも読み始めることができます。さらに文章の構成自体も
比較的よく整理されており,途中グラフや写真などが効果的に挿入されているため,予備知識
がなくてもサクサクと最後まで読み通すことができます。
資源高で潤うロシアですが,資源高の恩恵を半永久的に享受することはできないため,資源で
稼げるうちに高い付加価値を生み出すことができる事業を数多く打ち当てることが現在のロシア
の課題でしょう。ロシアとの事業を考える際,本書がよき手引書(バイブル)となるのは間違いな
いでしょう。