ざっと聴いて水樹奈々が工藤静香と中森明菜と松田聖子のカバーを歌ってて優遇されてるなー、とか盛り上がってたんですが、ずっと聴き続けるうちに微妙な気分になりました。
水樹奈々がカバーしている3曲は歌い方まで元の歌手そっくりですし(特に"DESIRE"の歌い方は笑ってしまうほど中森明菜を意識しています)、釘宮理恵の"Say Yes!"もちょっと菊池桃子っぽい歌い方なんですが、これ、「ロザリオとバンパイア」のキャラクターソングとして出す必然性があるのか疑問です。
みんなプロの声優なのにわざわざ物まねっぽく歌うことをそれぞれのファンの方が期待しているとは必ずしも思えませんが。カバーするんだからそれぞれのパーソナリティで原曲を消化したほうがそれぞれの声優ファンも喜ぶのではないでしょうか…?
全体的にアレンジも歌い方も原曲に忠実というかコンサバティブです。
80年代アイドルファンからしても「懐かしいなー」とは思ってもだからといって別に「ロザリオとバンパイア」の販促につながるとは思えませんし。
いったいどの層を狙って企画したのでしょう。
制作サイドが80年代アイドルをオマージュしたかったというのが本当のところなんでしょうね。
私としてはコンサバティブ路線に面白味を感じない中、こやまきみこの「寂しい熱帯魚」でのキャラ声がサビでボコーダーを通したような面白い歌声で新鮮味を感じました。このアルバムの個人的ベストテイクです。
2009/6/20追記:
"1980年代の""アイドルソング"というところでみると、特徴は2つあると思います。
(1)CD出始めの頃で、メディアとしてのダイナミックレンジの広さに着目した録音が多かった。あまりコンプレッションがかかっていない音。(通常の殆どの音量レベルが現代の録音よりも小さい)
(2)アイドルですから音程が微妙、もっといえば人によっては寂しい気分になる人もいました。
これを念頭に置いてこのアルバムを聴いてみると、企画意図はさておき、音作りはやはり典型的な2000年代の音ですね。コンプレッションは積極的にかけてます。また声優の歌声には徹底的にピッチ補正がかかっています(音程の微妙さは殆どありません)。
いい悪いというより好き嫌いの世界だと思いますので評価は避けますが、購入前に参考にしていただければ。