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ロサリオの鋏 (Modern & classic)
 
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ロサリオの鋏 (Modern & classic) [単行本]

ホルヘ・フランコ , 田村 さと子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

第二のガルシア・マルケスと言われる新進作家の話題作。中南米のスラムを舞台に、美貌の殺し屋を巡る痛ましくも美しいラブ・ストーリー。彼女は8歳で犯され、男の局部を鋏で突いて復讐したことから鋏のロサリオと呼ばれていた。

ホルヘ・フランコ (フランコ,ホルヘ)
1962年、コロンビア生まれ。著書『呪われた愛』、『悪い夜』、『パライソ・トラベル』。『ロサリオの鋏』はベストセラーとなり、(スペインのハムレット国際小説賞受賞)、第二のガルシア・マルケスといわれている。

内容(「BOOK」データベースより)

暴力が駆けめぐるコロンビアの都市メデジンで、美しい殺し屋は死に囲まれて生きてきた。鋏と銃弾、セックスと報復、快楽と苦悩の人生を。彼女は8歳で犯され、男の局部を鋏で突いて復讐したことから鋏のロサリオと呼ばれていた。中南米のスラムを舞台に、美貌の殺し屋を巡る痛ましくも美しいラブ・ストーリー。

登録情報

  • 単行本: 229ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2003/12/13)
  • ISBN-10: 4309203981
  • ISBN-13: 978-4309203980
  • 発売日: 2003/12/13
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 660,681位 (本のベストセラーを見る)
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By 寺本m
形式:単行本
80年代後半。コロンビア第2の都市メデジン。
メデジンカルテル・エスコバル一派と、麻薬マネーを狙う反政府ゲリラ、
大物麻薬犯の米国引渡しをねらう政府が三つ巴の麻薬戦争を繰り広げていた。

その際、政府要人・ゲリラ暗殺の急先鋒となったのがシカリオと呼ばれる
殺し屋たちだった。シカリオ部隊の幹部たちは、そのほとんどがどん底の
スラムから犯罪に犯罪を重ね這いあがってきたアウトローだったという。
本書は、そんな時代に生きた女シカリオの物語である。

本書の時間設定は、主人公ロサリオが銃弾に倒れ息を引きとるまでの数時間。
語り手で上流階級出身のアントニオ(ラストではじめて名が判明する)が、
病院に担ぎこまれたロサリオに付き添いつつ、横恋慕する彼女を追憶する。

筋を追うのは止したほうが良いだろう。読者はその疾走感に、ただひたすら
身を委ねるべきなのだ。この乾ききった青春小説・甘ったるい犯罪小説を、
メデジンの恐るべき夜を味わうべきなのだ。

フラッシュバックなど映画技法を用いた表現法や、若者特有の俗語会話などを
散りばめた作風はむしろ、初期のバルガスジョサ『都会と犬ども』あるいは
近い世代でグアテマラ出身のロドリゴ・レイローサを髣髴とさせる。

なお、俗語訳についての不満はさておき、指摘をひとつ。
本書が2000年に獲ったのは「スペインのハムレット国際小説賞」ではなく、
国際推理作家協会の「ダシール・ハメット国際小説賞」では?

ラテンアメリカのみならず世界文学の新たな才能の登場に、まずは喝采。

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買いです。 2009/1/6
形式:単行本|Amazonが確認した購入
「マルケスの再来」と名高いホルへ・フランコの代表作です。いわゆる「ファム・ファタール」に類別されるロサリオという女性の死がまず示され、その収斂された現在を起点として、そこから拡散する形でその奥行きを読者に見せる構成です。あまりあらすじを説明することに意味を見出せないので割愛しますが、「ロサリオは無数の物語を語ることができ、それらは全部ちがう話と思われたが、しかし結局はみな同じで、ロサリオが運命との勝負に勝とうとむなしくも挑戦している物語なのだった。」という文章が全体を集約しているように思います。ただ、「マルケスの再来」という評言に大きな期待を持ち過ぎると、マルケスの顕著な特質である冗長さが本家に及ばないぶん、すこし肩すかしを食らうかもしれません。個人的には「欲望の翼」等の時期のウォン・カーワイの作品を連想しました。
                              
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
彼を「マルケスの再来」と言わしめる理由であり、ラテンアメリカ文学の特徴であるようにも思えるものが、1.時空の飛躍と2.日常的な暴力である。

小説内でしばしば前後する時間、そして空間の飛躍。それだけではない。登場人物の心さえもが読者の想像の及ばないところに飛んでいってしまうのだ。私は繰り返されるあまりにも唐突な飛躍に疲労してしまう。この時空の飛躍は、「百年の孤独」には更に大胆な形で現れているが、本書ではより滑らかに、映画の中のカメラがスパンするように取り入れられている。

もう一つの暴力について。本書や「百年の孤独」で繰り返される殺人はあまりに日常的で、人が死ぬという感覚を麻痺させる。さらに驚くべきことは、日本の読者にはおそらく限りなく非現実的なこの殺人が、この都市においては本当の日常であり現実そのものであるということだ。ここに最大の異質感、違和感を感じる。しかしこの感覚こそがラ米文学の特徴であり最大の魅力だ。
そういった意味で本書はマルケスの系譜を確実に引き継いだ作品である。

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