この本はファラディ―が1860年のクリスマス休暇に英王立研究所において少年少女のために行った講話。
これが日本語訳にされて岩波文庫になったのが1933年。読んだ本は1994年版。
内容は、燃焼関係の記述が多い。特に炭素の燃焼が中心。でも、当時ボルタの電池を使って電気分解をしている。
さぞ、好奇心の強い少年少女は熱心に耳を傾けただろう。
理科の内容としては、小学校高学年から中学校低学年のレベル。でも、当時でも結構の研究水準だったとも思います。
昔の実験器具で、イラストも少なく、簡単で、説明の文字は細かく多く読みづらい。中にはイラストなしで文字だけでの説明、これは、やや辛い。
内容も、?と思われるところがあった。例えば気体が燃えても明るくならない。固体(粉末)なら火花となって輝くように燃える?石炭ガスに炭素粒子が含まれている?化学の現象は熱の働きによる?水素と酸素の混合気体爆発の際のエネルギーは水素の性質中和のために使われる?内呼吸が肺表面で行われるような記述?糖の体内分解が、糖に含まれる炭素が燃えるような記述、これって糖全体が解糖とクエン酸サイクルで水と炭酸ガスが出るのでは?
よって、内容ではなく、科学の考え方をどう組み立てていくかを楽しむ本と感じました。
2010年9月に新版が発行されましたので、イラストも文章の中身が分かりやすいものになったかもしれません。読んでませんが。このレヴューを書いた当時とは、本の表紙も変わりましたし。